ベストな対処法

園や学校、担任に対して思うところがあったとき、黙っていることは得策ではありません。

  • 「こんなことを言うと“面倒くさい親だ”と思われてしまうのではないか」
  • 「園からクレーマーと思われないように黙っていよう」

こう考えてしまい何も言わないのは、結果として“無関心な親、放置している親”となってしまうからです。わが子のために一肌脱いで園に伝える姿勢は大切です。

では、どうすれば良いのでしょうか。

子どもの帰宅後、かばんを開けたら別の子の連絡帳が入っていた場合

×「個人情報を流出させる酷い園だ」と園にクレームを言う。

○「○○ちゃんの連絡帳が入っていました。うちの連絡帳も読まれたら恥ずかしいので、気を付けてくださると助かります」と伝える。

ママ友から「あなたの子どもが先生に怒られていたよ」と聞いた場合

×「厳し過ぎる先生だ!」と園にクレームを言う。

○「うちの子が叱られていたようですが、何をしたのか教えて下さると助かります」と伝える。

わが子のコートが園内でなくなった場合

×「弁償してください!」とすぐに金銭を要求する。

○「祖母にねだって奮発して買ってもらった高価なコートだったんです。なくなってしまって残念です。何とか探して下さいませんか?」と伝える。

同じことを伝えるのにも、言い方一つで相手が受ける印象は違ってきます。

捉え方を変えてみよう

連絡帳の文章が短い場合

×「きめ細かな保育をしてくれない」と怒る。

○「先生は子どもと一緒に遊ぶことを優先してくれているから、連絡帳を書く時間があまりとれないんだ」と捉える。

実際、保育中、大勢の子どもの連絡帳を書く作業は大変です。中には子どもが話しかけてきても「いま、先生は連絡帳を書いているんだから、あっちで友達と遊んでいなさい」と言っている先生もいます。

連絡帳の文章量だけで先生の良し悪しを判断するのは止めましょうね。

帰宅後、子どものオムツが濡れている場合

×「ずっと替えてくれていなかったんだ」と怒る。

○「園で替えてくれた後、帰り道にしたのかもしれない」と捉える。

裏話ですが…親からのクレームを恐れて「親が17時に迎えに来るので16時半にオムツがパンパンでも交換せず、17時直前に替える」。こんな風にしている保育士もいます。

まとめ

親も先生も「子どものためを考えて」日々、子育てし保育をしています。見ている方向は同じです。

けれども、言われた側の立場を考えず、理不尽なことを要求してくる親に対して、担任は決して良い感情は持てません。そして、その親の子どもの顔を見るたびに「あのモンペの子だ」と思い、「可愛い」とは思えなくなるものです。

でも、「悪く思われないように」と黙っているのはよくありません。わが子のために賢い伝え方をしましょうね。