家のアンチエイジングのために今すぐできること
実際の張り替えや塗り替えは業者に頼むしかありませんが、日ごろから家のアンチエイジングのためにできることがあります。それは以下の3つ。
・換気を心がける
・壁の周りにはものをおかない
・家のチェックを怠らない
「なるべく頻繁に換気を行い、空気の流れを意識して窓を開けましょう。またよく外壁の側に物置などを置いている方がいますが、できれば外壁周りには何もおかないほうがいいでしょう。ものを置いたところに風や太陽が当たらず湿気が溜まりやすくなってしまうからです」出典(あなたの持ち家が危ない)
きちんとしっかりリフォームするにはそれなりのお金も労力もかかりますが、それほど手間ひまをかけられないという場合には、インスペクション(住宅診断・住宅の劣化や不具合の状況の調査)を中心としたリフォームを行うのも有効です。
5年ごとにインスペクションを実施して、問題があればその箇所をリフォームします。そうすることで適したタイミングで、長く住み続ける家を保つことができます。
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リフォーム会社を選ぶ際には、「訪問営業のリフォーム会社は断ったほうが無難」と山下さん。リフォーム関連の悪徳業者にまつわる苦情は現在でも1万件にもなり、突然訪れて危機感のような言葉を投げつける業者にはお気をつけを。
建築業許可を得ている会社や社会保険に加入している会社が良い業者の一つの目安になります。信頼のおけるリフォーム会社を選んで、持ち家や実家のメンテナンスを行っていきたいですね。
【著者】山下隆盛(やました・たかもり)
ヤマテック株式会社代表取締役社長。一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会(国交省認定団体)理事。
NPO法人外装エコロジーシステム理事長。建築士。ファイナンシャルプランナー。
1969年生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、半導体業界へ就職。1998年に父親が起こしたばかりのヤマテックに入社。
外装工事部門を立ち上げ、現在、神奈川県の県央エリアでは、外壁サイディング・屋根の施工数NO.1企業へと成長させる。
家が、人生最大の買い物であり、最高の資産であると考え、FPの資格を取得。ライフプランに沿ったリフォーム提案には定評がある。
また「家を長持ちさせることが、お金を含むお客さま、老後の幸せのためにも社会的にも意義がある」と考え、長年、家のアンチエイジングのためのメンテナンスリフォームを提唱し続けている。
さらに、外壁サイディング廃材の有効的な利用法を考えるNPO外装エコロジーシステム理事長を務めるなど、SDGsにも積極的に取り組む。