今回のツアーグッズ持参率に見るエイターの変化

そうこうしているうちに、22番ゲートに到着。ゲート頭上を見上げると、そこには『関ジャニ∞ LIVE TOUR JUKE BOX』の看板がドドーンと掲げられていた。周囲には、”カシャッ・カシャッ”と真剣な面持ちで写真を撮りまくるエイターたち。中には、自撮り写真にちゃっかりと看板を写し込もうと奮闘するエイターもちらほら。

さて、くるっと左を向くとドームとグッズ売り場の中間地点にカラフルな「巨大JUKEBOX」が設置されているのを発見…!アルバムジャケットと同様のJUKEBOXデザインに、くちびるがニヤッと笑う「KANJANI∞」ロゴがあしらわれたファン垂涎もので、こちらにもエイターが殺到し四方八方から写メの嵐を浴びせかけている。

これまでの関ジャニ∞ツアーでは、デビュー当時から販売されているグッズの中でもファンが好みのものを持参する傾向があったように思える。ところが記者の実感として、『JUKEBOX』ツアーでは今回のツアーグッズを持参するエイターが非常に多かったのだ。

これはバッグやTシャツだけではなく、ライブの必需品でもある「ペンライト」「うちわ」についても言えることだった。もちろん、今回のツアーグッズがメンバー安田章大が手がけた普段使いしやすいデザインだったことも関係しているだろうが、何かほかにもワケがありそうだ。

そこでウレぴあ総研がおこなった「関ジャニリサーチ」をチェックしてみよう。「いつからファンになった?」(※2002年から2013年までの12の選択肢から1つを選択)という設問に対して、次のような結果が寄せられている。

 

1位 2012年(16.19%)
2位 2011年(11.29%)
3位 2006年(10.82%)

なんと、全体のうちの約16%が2012年、つまり関ジャニ∞8周年記念の年にファンになったというのだ。2位の2011年を合わせると全体の約3割を占める。単純計算してドーム5万5000人のうち3割と言えば1万6500人……!

もちろん、この結果はウレぴあ総研の「関ジャニ・リサーチ」に回答したエイターのデータであることに注意する必要がある。とはいえ、この結果は興味深い。
(※回答は1端末から1回のみリサーチ結果に反映されている)

このアンケートの設問のうち、1番古い年に設定されているのが2002年である。2002年といえば、エイトが大阪松竹座で『ANOTHER』というミュージカルや、関ジャニ∞として初のコンサートである『関ジャニ8 Xmasパーティー2002』を行った年だ。

またランキング3位の2006年には、『関風ファイティング』でオリコン1位を記録し、NEWS・KAT-TUNと合同のFC『YOU&J』が発足している。

2位の2011年は、『クレヨンしんちゃん』のアニメ・劇場版主題歌を担当しただけでなく、『24時間テレビ「愛は地球を救う」』のメインパーソナリティを務めたり、『関ジャニの仕分け∞』がゴールデン枠でスタートするなど露出も増え、一般的な認知度を高めたことがファン獲得に繋がったのだろう。