ついに開演、過去最高レベルのサプライズ!
そして次の瞬間、パッと会場が暗転…!ドームは一瞬にして、虹色に光るペンライトが作り出す夜空へと様変わりした。同じ瞬間、先ほどまでお行儀よく揃っていたエイトコールは「ギャァアアアアアァァ!!!」という雄叫びに切り替わり、『JUKEBOX』の映像が流れたのもつかの間、聴こえてきたのは、あの曲のイントロだった。……しかも、これまでとはまったく違う音色で聴こえてくる!
脳内イントロクイズ状態で狂喜乱舞する間もなく、前方ステージの巨大カーテンが“バサッ”と降りると、そこに居たのはバンド姿のメンバーだった。そう、ライブでも人気が高いダンス・ナンバー、『ブリュレ』をバンド演奏しているじゃないですか。こ、これはしてやられた……!
毎回しょっぱなから楽しませてくれるエイトだけに、今回は一発目にどんな飛び道具を持ってくるかと恥ずかしながら何パターンか予想して臨んだものの、「これは反則だろォォ!!」という予想のナナメ上具合に見事撃沈。
これまではクールなダンスナンバーとして扱われてきた『ブリュレ』をメンバーの生演奏で生まれ変わらせるとは、なんとも粋な演出だ。続く、『夕闇トレイン』、『宇宙にいったライオン』、『LIFE〜目の前の向こうへ〜』と4曲をバンドアレンジでこなし、開会の挨拶へ。この4曲を通じて、彼らの演奏技術が昨年のライブよりも遥かに向上していることが全身から伝わってきた。
新曲も含めてバンド曲のレパートリーがここまで増えるということは、超多忙なスケジュールの合間のほとんどを演奏練習に費やしているのではなかろうか……という謎の親心が芽生えたところで、メンバー挨拶へ。
村上信五お決まりの「ばかになれますかぁ〜?」にエイターも慣れた様子で「イェェェェ!!!!」と応答。以下、ダブル・アンコールまで全30曲を歌い、踊り、演奏しきった。
【セットリスト】
1.ブリュレ(バンドver.)
2.夕闇トレイン(JUKEBOX)
3.宇宙にいったライオン
4.LIFE〜目の前の向こうへ〜
=挨拶=
5.Dear Summer様!!(JUKEBOX)
6.あおっぱな
7.T.W.L
8.TAKOYAKI in my heart(JUKEBOX)
9.Sorry Sorry love(JUKEBOX)
10.Dye D?
11.Water Drop
12.涙の答え(JUKEBOX)
13.青春ノスタルジー( JUKEBOX)
14.クラゲ( JUKEBOX)
15.ココロ空モヨウ(新曲)
=MC=
16.ビースト!!(JUKEBOX)
17.狩(仮)(JUKEBOX)
18.あなたへ(JUKEBOX)
19.へそ曲がり(JUKEBOX)
20.ズッコケ男道
21.無責任ヒーロー
22.Your WURLITZER(JUKEBOX)
23. West side!!(JUKEBOX)
24. レスキューレスキュー(JUKEBOX)
25. Eightopop!!!!!!!
=MC=
26. All is well (JUKEBOX)
=アンコール=
27. ここにしかない景色(JUKEBOX)
28. イッツマイソウル
29. モンじゃい・ビート
=ダブル・アンコール=
30. 急☆上☆Show!!
11月10日はダブルアンコールを含めて全30曲を熱唱したが、うち16曲がアルバム『JUKEBOX』に収録された楽曲だった。つまり『JUKEBOX』からは『北風ブルース』1曲を除くほぼ全曲を行ったことになる。残りの14曲は『ズッコケ~』や『無責任~』など一般的にもメジャーな「これぞ関ジャニ∞」という布陣だったこともあり、新しいファンでも『JUKEBOX』を聴いていれば楽しめるような構成になっていたことが特徴だ。
今回のライブはダンスナンバー・バラード・ロック・お笑い・歌謡曲と、これまで挑戦してきたジャンルに加え、バンド・アレンジ、CG映像と組み合わされたテクノポップ調の楽曲、ユニットバトル、そして横山裕のトランペット演奏と、未開拓の地を開拓した挑戦的なライブだった。こうしたライブ構成で、新しいファンも古くからのファンも共に楽しめたのではないだろうか。