ファン参加型という新しい試み「男気バトル」
この『パッチ』のDVD特典ショートムービー映像の監督、脚本を手がけた中村哲平氏は多くのエイト映像を手がけている。今回のアルバムでは『TAKOYAKI in my heart』のMV、そしてエイター参加型企画「男気バトル」のうち、村上信五・丸山隆平・錦戸亮のユニットが担当した楽曲『ビースト!!』のMVも中村監督が手がけた。
ところで「男気バトル」とはいったい何ごと?という方の為に少々説明すると、今回のライブツアーを大きく盛り上げたユニット対抗企画のことだ。事の発端はアルバム『JUKEBOX』B盤の特典映像として収録されていた『関ジャニ∞ガチンコ選抜 新ユニット決定!!』から始まる。
『ビースト!!』を歌った村上・丸山・錦戸の3名対、『狩(仮)』を担当した渋谷・横山・安田・大倉の4名で、どちらに「男気」を感じるかファンに投票してもらい負けた方が罰ゲームという企画だ。ツアー全公演を終え、結果は『ビースト!!』が圧勝。
ネットで話題となった「ふんどし一丁姿」でファン絶叫
この『ビースト!!』が圧勝した大きな理由のひとつとなったのが、村上・丸山・錦戸の「ふんどし一丁姿」だ。男気をアピールするべくマサイ族風衣装で狩りに出る男を演じた横山・渋谷・安田・大倉ユニットに対抗すべく、ビースト勢は日本の男らしさを表す「ふんどし姿」に挑戦。かっこいいスーツ姿から始まる『ビースト!!』だが、知らぬ間にアリーナ中央で「ふんどし一丁姿」になっているという珍プレーである。
これは瞬く間に「丸ちゃんのお尻きれい過ぎ」「男のエイターも魅了」とネットを賑わせ、ニュースにもなるなど話題をさらった。5万5000人から己のふんどし姿を凝視されるというのは、もはや変態プレイと言っても過言ではない。プロ根性あっぱれである。
翌12月、クリスマスが近づいた名古屋公演では「聖夜」と書かれたふんどしを着用するなど遊び心と笑いのアップデートを忘れないところがエイトらしい。その後も「男気」の暴走はとどまることを知らず、年明けの福岡ヤフオクドームでは「謹賀新年ふんどし(正月飾り付き)」、ラストの大阪京セラドームではゴールドに赤文字で”千秋楽”と書かれたふんどし姿を披露した。
オーラスでテンションブチ上げ状態ということもあったのか、『狩(仮)』メンバー4人も衣装を脱ぎ捨て白地に赤文字で「狩」と書かれたおめでたい姿を披露。「え、この人たちジャニーズだっけ」と一瞬自分の目を疑ってしまうほどの大量出血大サービスぶりだが、ほぼ全裸でも巨大モニターのアップ映像に耐えられるのだから、彼らはやはり歴としたジャニーズなのだ。見ているほうが「なんかすいません」と謎の申し訳なさすら感じる始末である。
バトルを忘れてサービス精神だだ漏れ状態、という男気っぷりを発揮したのもむなしく、敗北を期した「狩」メンバーは罰ゲームという結果に。一軒家を借り切って24時間カメラに見つめられながらの共同生活を送るという。この様子はツアーDVDに特典映像として収められるというから、エイターは”震えて待て……!!”。