小田急線・新百合ヶ丘駅南口から徒歩15分ほどの住宅地にある「ホームベーカリー フジヤ」さん。時々無性に食べたくなって伺っているお店です。

以前からパンめぐで紹介したいと思っていて、絶対に記事にせねば!と、平日13時半過ぎにお邪魔しました。

駅からは南口を出て商業ビルの並ぶところをまっすぐ進むと「マプレ」という商店街が見えてきます。そこを通り抜けると横断歩道があるので渡り右折。右手に「鈴木歯科医院」がある交差点を左に曲がります。

しばらくまっすぐ進むと「米田胃腸科外科」に突き当たるのでそこを右折。南百合丘小学校を左手に見ながら区画の角を左折して、坂を下り切った正面やや右手に見える一軒家の1階が目指す「ホームベーカリー フジヤ」さんです。

病院と小学校が目印になるかと思います。毎回、うろ覚えの道に少し不安になりながら私も歩いてます(苦笑)。

外光の入るシンプルな店内は左手に惣菜パンや食パンが並びます。

お目当ての“カラシサンド”、ありました! 最後のひとつ!! 嬉しい~。

“焼きそばサンド”もコッペパンにぎっしり焼きそばが挟んであって美味しかったし、“ロースカツサンド”も厚みがあって軟らかです。

右手には菓子パンやテーブルロールなどが並んでいます。

“あんパン”はこしあんと粒あんの2種類。以前食べた“メープルフレンチ”もふんわりして美味しかったです。

小さいときに買いに行っていたパン屋さんに、そういえばフジヤさんと同じように銀色のシートを下に使った菓子パンがあったなあと懐かしくなりました。

店主の小林さんは御年73歳。奥様と二人三脚、いつもニコニコと笑顔で迎えて下さいます。

取材の話は頂くそうなのですが、量も作れないし常連の地元のお客さんに迷惑がかかるからとお断りしている、とのこと。今回はお受けいただき本当にありがとうございます!!

小林さんは中学を卒業した15歳からパンの道に進み、16歳から「藤屋製パン本店」で修業。5人兄弟ともに本店で修業し、藤屋の名前でお店を開いたそうですが、今はこの王禅寺店と町田市鶴川団地内にあるお店のおふたりのみ、パン屋を続けていらっしゃるとのこと。

「藤屋製パン」は最盛期には21店舗あったけれど、今は本店と王禅寺店、鶴川店のみになってしまったんだよねえ、と少し寂しそうでした。よくメディアに取り上げられていた淡島店も昨年10月に閉店してしまいましたよね。小林さんのところも後継者がいないそうで、ファンとしてはお元気で長くお店を続けていただきたいと願うばかりです。

「ホームベーカリー フジヤ」(藤屋製パン 王禅寺店)は、昭和56年2月3日にオープン。平成7年に元の場所からほど近い今の場所に移転して通算37年が経つそうで、地元の常連さんに愛されているお店です。小林さんのこの笑顔に会いたくて皆さんいらっしゃるのでしょうね。