隠れ貧血は、医学的には「潜在性鉄分欠乏症」といい、血液検査で結果は出ないけれど鉄分が不足している状態をいいます。
からだのだるさを感じたり、動くのがつらいと感じたりすることがありますが、疲れと勘違いする人も多く、隠れ貧血に気づかず放置してしまうケースも。
本記事では、隠れ貧血かどうかの症状チェックをはじめ、起こりえる症状や対処法について解説します。
隠れ貧血の症状となりやすい人
不調の要因とともに、隠れ貧血を解説します。一般の血液検査ではわからないうえに自分では気づきにくいので、隠れ貧血の症状やなりやすい人の特徴をチェックしていきましょう。
【隠れ貧血セルフチェック】
・日中なのにナプキンは夜用が手放せない
・経血はレバー状の塊が出る
・ダイエットで食事量を極端に減らしている
・自分は冷え性だと思う
・イライラしやすいほうだと思う
・頭痛や肩こりに悩まされることが多い
・爪が上に反った形になる
以上が隠れ貧血でみられる症状です。
また、上記のように月経過多の人や極端なダイエットをしている人は、隠れ貧血になりやすいので気をつけなければなりません。
月経過多や食事量の減らしすぎによる栄養不足は鉄分不足を招き、隠れ貧血の要因となります。
ただし、月経過多は隠れ貧血のリスクになりうるだけではありません。月経過多の原因には子宮内膜症や子宮筋腫が関係していることがあるため、早めに婦人科で検査してもらうほうが安心です。
隠れ貧血が引き起こすさまざまな不調
隠れ貧血が引き起こす症状はたくさんあり、以下のようなものが挙げられます。
・疲れやすさ
・疲労感や倦怠感
・注意力散漫
・頭痛や肩こり
・爪先が上に反る
・冷え性になる
・不眠
・めまい
・イライラ
・筋力の低下
・むくみ
・うつ
鉄分は全身に酸素を届ける役割をもち、神経や脳、肝臓や筋肉の機能に携わっている栄養素であるため、鉄分が少なくなると上記のような症状があらわれます。