実は多くの人がやりがち…? 逆効果なフォロー
——子どもを叩いてしまったけれど、あえてフォローをしなくてもいいというシチュエーションはあるのでしょうか?
坂田「子どもを叩いてフォローをしなくても良い状況というのは、いかなる場合もありません。
手を上げたことに対して親がフォローしないと、子どもは『親から愛されていない』と感じ、自己否定をするようになります。
場合によっては、父親や母親という属性を超えて、『男性が怖い』『女性が怖い』という考え方が育ってしまい、今後の人間関係に不和を及ぼしてしまうこともあります」
——それでは、逆に「こんなフォローは逆効果になる」というものはありますか?
坂田「先ほど、するべきフォローとして『すぐに謝る』というものを挙げましたが、同じ謝るという行動でも『ただひたすらに謝る』という行動はNGですね。
ひたすら謝るだけでは根本的な解決にはつながりません。結局、他の場面でまた子どもを叩き、関係を悪化させてしまいます。
また、体罰の後にひたすらに謝るという行動は、子どもの親への依存を高めてしまう恐れがあるのです」
——「素直に謝る」ことと、似ていて非なる謝り方ですね。
坂田「そうですね。また、その『素直に謝る』ことと反するように、『叩いたことを正当化する』というのもNGなフォローの典型です。
『あなたがあんなことをしたから、私は叩いたのよ』というように、体罰を子どものせいにしてはいけません。双方に課題があることを理解し、お互いに意見を出し合うことで“叩かなくても済む方法”を考えましょう」
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