関係が終わる人はそれで置いておく
なかには、距離を取るこちらを見て「冷たくなった」「前のほうがよかった」など非難する人もいます。
自分への対応に不満を持つのは、関係を対等と思っていないからです。
自分と等しく相手にも事情があり、過ごしている現実は違うのだと理解していれば、変わった相手を見て責めるのではなく「何かあったのかな」と想像します。
相手の変化がこちらの拒絶のように感じられるとき、それまでの自分の言動を振り返って「付き合えなくなったのだな」と思える人は、非難するのではなく同じように距離を取ることを受け入れます。
関係性は変わっていくものなら、こちらと等しく「今の自分」で関わっていくことを考えるのですね。
そうではなく、人の変化を悪いとして関係が終わるような人は、そのまま離れるのが正解。
理解を放棄して自分への対応の良し悪しばかりこだわる人とは、お互いを尊重する関係を築けません。
無理に説明したり追いかけたりするより、関係が終わることは「今の自分に合わない仲だったのだ」と割り切るのも、不要なストレスを避けるコツです。
心が成長すれば人への接し方や関わり方が変わってきて当然ですが、それまでの状態を「変えられない」人にもまた、事情があります。
「合わなかった」で置くことは、罪悪感を背負わず今の自分の身の丈に合った人間関係を手にする考え方です。
関係が終わる人より仲を続けられる人の存在を、大切にしたいですね。
*
性別に関係なく、「友達」と思っている人との付き合い方は、そのときの自分で変わってくるのが当然です。
今までのふたりの状態を引きずって無理をするのは健全とはいえず、ストレスが大きいときは思い切って自分の側から変化を見せるのも、新しい関わり方を探すきっかけです。
対等な関係には常に居心地のいい空気が通ることを忘れず、自分の変化に胸を張れることを心がけたいですね。