「不自然さ」を見抜く

先の段落で書いた通り、浮気相手がほしい男性の関わり方には親密度が深くなるほどに矛盾が出てきます。

こちらには「付き合っている人はいない」と言いながら週末はなぜか連絡が遠のいたり、身近な友人などを紹介するのを避けたがったり、本当に好きなら当然に進むはずの過程から逃げることがわかります。

「向こうから積極的に近づいてきたのだから、好意があるはず」とこちらは思いますが、好意はあってもあくまで浮気相手という「二番手」に据えられているため、優先度は低くなるのが実際。

会えるけれど夜遅い時間しか約束をしてくれない、誕生日やイベントなどは必ず向こうの事情で会えないなど、不自然さが目立つときは相手の誠実さを疑ってみるのが正解です。

たとえばこちらが具合を悪くして寝込んでいることを伝えたとき、「大丈夫?」と返して終わるか、空いた時間に様子を見に来てくれるか、自分の存在が相手にとってどんな位置にあるのかはわかるはず。

大切なのは、不自然さに気づいたときに見ないフリをしてつながりを続けるのではなく、たとえ縁が切れることになっても現実を正しく知りたいとする姿勢です。

相手のことがいくら好きでも、自分が浮気相手でしかないのなら、幸せな恋愛はできません。

「いつまでも彼女になれない自分」に違和感を覚えるときは、関係を終える勇気が自分を救います。

【番外編】最初から「浮気相手」のポジションを受け入れさせようとする男性

浮気相手がほしい男性のなかには、「自分には別に優先するべき女性がいる」と最初から明かしたうえで親密な関係を求めてくる人もいます。

浮気相手のポジションを始めに受け入れてもらうことで、不毛な関係であっても「こちらが自分で選んだ」という形にしたいのですね。

まともな恋愛をしたい女性は当然そんな状態ははねのけますが、こんな男性が狙うのは自分に自信がなく求められることに慣れていない女性で、「都合のいい存在でもいい」とみずから言ってくれるような人。

浮気がそもそも後ろめたい関係なら、騙してなびかせるよりわかっていて受け入れた女性のほうが、続けやすいのですね。

実際にそんな状態に甘じている女性はいて、まともな交際じゃなくても「好かれている自分」を手放したくないため、人に言えない関係に身を置いています。

自分以外の女性と親密な関係を持つ男性を信じられるのか、自分の価値をみずから下げることになっていないか、もう一度考えてみる必要があります。

恋愛の形は人それぞれで、本人が納得しているのなら他人が口を出すことではありませんが「その選択は本当に自分を幸せにするのかどうか」の客観視を忘れてはいけません。

どんな選択も、最終的にその結果の現実が自分に返ってきます。

後悔のない恋愛をするためにも、手にする関係は自分で正していけることを、心得ていたいですね。

浮気相手がほしい男性は、本音と下心を隠して近づいてきます。

自分の前ではどんなに隠していても、肝心なところで第三者の存在がふと頭をよぎるような男性との関わりは、一度は冷静になって状況を考えるのが正解。

自分を大切にできる恋愛が叶う相手かどうか、きちんと見極める目を持っていたいですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line