<地鶏・銘柄鶏>――ジューシーな味わいに人気沸騰中

血筋なら地鶏、飼育過程で選ぶなら銘柄鶏

両親か片親が在来種の純系、または在来種で、飼育期間80日以上、28日目以降は平飼い1平方メートルあたり10羽以下で飼育した鶏を地鶏。血筋は関係なく飼料、出荷日齢など厳しい基準をクリアし出荷される鶏を銘柄鶏と呼んでいる。

地鶏には愛知県の「名古屋コーチン」など、銘柄鶏には鳥取県の「大山どり」などがある。どちらも上質な肉質と旨みの強い味わいが人気で、飲食店だけでなく食卓にのぼる機会も多い。

・注目の地鶏と銘柄鶏

地鶏
比内地鶏(秋田県)
繁殖の難しい比内鶏を品種改良したもの。歯ごたえがよく、加熱しても硬くなりすぎず、味が濃い

名古屋コーチン(愛知県)
江戸時代末期に尾張地方の在来種を基に改良。コクのある旨みとしまった肉質が特徴

薩摩地鶏(鹿児島県)
天然記念物である薩摩鶏にアメリカ原産種を交配、改良。しっかりとした食感、深い味わいが特徴

銘柄鶏
奥州いわいどり(岩手県)

岩手県磐井地方限定生産。生臭さがなく、甘みとコクのある旨みの強い味わいが特徴

大山どり(鳥取県)
山陰の秀峰大山の麓で育てる。肉厚で弾力のあり、旨みが強く、ジューシーな味わい

引用元:旨い肉 2014 首都圏版