“左利きキャラクター”にするメリット

漫画やアニメでキャラクターを左利き設定にするメリットはどこにあるのだろうか。ざっと思い浮かぶのは下記のような理由だ。

【外見上の特徴づけ】
漫画にせよアニメにせよ、キャラクターデザインは基本的に一人が担当するので、どうしても顔つきが似通ってしまう。そんな中に左利きのキャラが入れば、シルエットだけで判別がしやすくなる。

 

【スポーツ&バトル作品のドラマ要素として】
野球や格闘技のように、左利きがアドバンテージとなる分野がある。これらを扱った漫画・アニメではキャラを左利きにすることが大きな意味をもつ。

『巨人の星』の星飛雄馬や『MAJOR』の茂野吾郎などは右利きだったが、矯正やケガなどによって左投げピッチャーとなった。また、『はじめの一歩』のようなボクシング漫画でも、主人公が慣れないサウスポーを相手にとまどうシーンが描かれている。

 

【推理の手がかりとして】
スポーツ以外で左利きキャラが意味をもつのは、いわゆる“名探偵モノ”のジャンル。コナン・ドイルやエドガー・アラン・ポーのころから使われていた古典的な「この犯行現場から、犯人は左利きだと推理できます」という例のアレだ。いい加減に使い古された感もあるが、いまだ『名探偵コナン』『金田一少年の事件簿』といった人気作の推理シーンにも登場している。

真犯人を見つける手がかりとして、または読者にミスリードさせるための演出として、これからも左利きキャラは重宝されていくことだろう。