プノンペン・クラウンFC市川実季選手「女の子も男の子も、夢をあきらめないで」


喜びに沸く優勝チーム

カンボジアの首都プノンペンで、9月20日~21日の3日間、スポーツにおける差別撤廃とジェンダーインクルージョン促進をテーマに全国サッカーキャンプが開催され、10代の若者210名がサッカーボールを追いかけて汗を流し、差別を無くしジェンダーに関わらず誰もが参加の機会を手にするために必要な考え方やスキルを学びました。
このサッカーキャンプは世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンのカンボジア事務所が、カンボジアのサッカー・プレミアリーグチーム プノンペン・クラウンFC(PPCFC)と協働して開催したもので、「『キャプテン翼』ボールはともだちプロジェクト」のカンボジアでの活動の一環として、double jump. tokyo株式会社様とワールド・ビジョン・ジャパンの支援により実現しました。
サッカーキャンプに参加したユースは、ワールド・ビジョンが進めているチャイルド・スポンサーシップによる支援地域に住む10代の若者で、全員が支援プログラムの一環として運営されている「子どもクラブ」のメンバーです。

真剣にプレーする選手たち

差別を無くすためにはどうすればよいか。皆で考えました


カンボジアでは、男子/男性の教育や就職の機会が優先される傾向があり、スポーツにおいてもスポーツは男性がするものというジェンダーに基づく偏見があり、10代の少女がスポーツを辞めてしまう率は少年の2倍に上るという統計もあります。ジェンダーに基づく差別や偏見に加えて、教育のレベル、暮らしぶり、家庭環境による分断があり、ワールド・ビジョンが実施した調査では、周囲の仲間と前向きで安心できる関係性を築けていると答えた若者は34%に留まりました。ジェンダー、人種、障害の有無などに基づく偏見やステレオタイプから起こる差別は、不平等を生み、一人ひとりの発達を妨げます。女子であることや、障害があることにより弱い立場に置かれた若者は、自分自身の権利に気付かず、社会サービスや社会参加の機会から疎外されがちです。ワールド・ビジョン・カンボジアでは、すべての活動の参加者の4割が女性・少女であることを目的に掲げています。今回の大会にも多くの女子が参加しました。
PPCFC市川実季選手「女の子も男の子も、夢をあきらめないで」
期間中に開催された式典では、PPCFC所属の日本人女子選手である市川実季選手が登壇し、参加者に励ましのメッセージをお送りました。
「子どもの時からサッカー選手になることが夢でした。サッカーは男性がするスポーツと見なされることも多く、私の夢を笑う人もいました。でも、私はあきらめませんでした。サッカーが大好きだったからです。そして今ここに、サッカー選手として立っています。どうか夢をあきらめないでください。サッカーでも他のことでも、自分を信じて、前に進んでください。ここにいるすべての皆さん、女の子も男の子も、夢を追いかける皆さんを応援します」

市川選手(左)とキャンプに参加したユース

セレモニーで挨拶をする市川選手


セレモニーには、在カンボジア日本国大使館から書記官の池邑様、国際協力機構(JICA)カンボジア事務所から次長の柳川様と職員の皆さまが来賓として参加され、サッカーを通して差別を無くそうというイベントと熱気ある試合に対してのお祝いを述べられました。

セレモニーの様子。左から市川選手、ワールド・ビジョン・カンボジア事務局長、プノンペン・クラウンFCオーナー、在カンボジア日本国大使館池邑様、JICAカンボジア事務所柳川様

GESI:ジェンダー平等と社会的包摂を実現しよう!

参加したユースの声:スレイさん(10年生)
「このサッカーキャンプに参加できて、とても嬉しいです。別の地域から来た新しい友だちと出会い、試合をしてワクワクしました。試合を通して、相手チームに対して寛容であること、必要な時には謝ること、また、チームメートで一丸となって勝利するためにどのように互いを理解すればよいかを学びました。10歳の時からサッカーを続けています。障壁もありますが、チームの仲間と一緒に、どのようにしてプレーを続けていけるか考えて、乗り越えてきました。私は女性も男性もサッカーをできると考えています。サッカーを続け、大人になって、村を代表する次世代のサッカー選手になりたいです」

スレイさん

ジェンダー平等を実現しよう!


差別を無くそう!

サッカー大好き!


世界の子どもを支援するワールド・ビジョンは、これからも、すべての子どもたちの豊かないのちの実現のために、企業やパートナーの皆さまと連携し、子どもたちの健やかな成長と未来につながる支援と機会を届けてまいります。

「『キャプテン翼』ボールはともだちプロジェクト」とは
「サッカーの力で、世界平和を。」という『キャプテン翼』のワンシーンから立ち上がった本プロジェクトは、NFTを購入することで、購入者にも世界の子どもたちにも高橋陽一先生描き下ろし限定デザインのサッカーボールが届く、まったく新しいプロジェクトです。サッカーや『キャプテン翼』を愛する世界中の人々がチームメイトのように1つになり、世界とのつながりを感じ、サッカーボールで子どもたちが自由に遊ぶ、デジタルがリアルを変えていく挑戦となりました。ワールド・ビジョンを通して10カ国の支援地域の子どもたちにボールが届けられました。
詳しくはこちらhttps://www.worldvision.jp/news/press/20231208.html



「『キャプテン翼』ボール」を受け取ったカンボジアのチャイルド・スポンサーシップによる支援地域の子どもたちとワールド・ビジョン・スタッフ

ワールド・ビジョン・ジャパンとは
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。詳しくはこちらhttps://www.worldvision.jp/

チャイルド・スポンサーシップとは
途上国の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指し、水衛生、保健・栄養、 教育等の地域の課題に取り組む支援プログラム。チャイルド・スポンサーになると、支援地域に住む子ども「チャイルド」をご紹介。手紙や現地訪問等を通じて、チャイルドとのつながりを持ちながら支援の成果を実感していただけます。なお、WVJは認定NPO法人として認定されており、皆さまからのご支援金は寄付金控除等の対象となります。
詳しくはこちら: https://www.worldvision.jp/childsponsor/
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