幼稚園も年中さんくらいになると、自己主張もでてきますし、それぞれの個性がはっきりしてきます。子ども同士での役割が見えてきたりもします。
今日は『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、親からは見えないクラス内での、子ども達の役割についてお話しします。
子どもはクラス内でどんな役割を果たしている?
子どものクラス内での行動を観察していると、その役割はだいたい6つのタイプに分けられます。
リーダータイプ
クラスでリーダーとして他の子を引っぱっていく子ですが、リーダータイプにも二通りあって、自分から仕切りたいと思ってふるまうボス的タイプと、周りから一目置かれてリーダー的役割を果たすタイプがあります。やはり、子ども達の中ではしっかりしている子が多いです。
フォロワータイプ
自分の意見や考えはあまり主張しません。表に出ることや争いがあまり好きではないので、押しの強い子についていきます。
やさしくおとなしい子が多く、先生の言うこともよく聞きます。
マイペースタイプ
ボスについていくわけでもなく、他の子とつるんで遊ぶこともあまりないマイペースタイプ。自分のやりたいことを自分のペースでやりたいタイプ。しっかり自分を持っているとも言えます。
コメディアンタイプ
みんなに注目されることや、笑わせることが好きなコメディアンタイプ。クラスの中では場を盛り上げてくれる人気者的存在ですが、時にはしつこすぎて嫌がられたり、先生を困らせたりします。
お山の大将タイプ
このタイプは、総じて身体が大きく運動神経もよくて喧嘩が強いです。男の子には、ちょっと憧れられるタイプです。リーダーになれる子もいますが、単にやんちゃさんというケースもあります。
反骨精神旺盛タイプ
幼稚園児でも、年長くらいになると口も達者になってきて、友達や先生の言うことを素直に聞かない子もでてきます。
このタイプの子は他の子が言えないようなことを言ったり、自己主張するのでクラス内では存在感があります。
このようなタイプでクラスがうまくバランスが取れている時はいいですが、大きな幼稚園などでは、ボスになりたい子やお山の大将タイプが二人三人いると、ライバル関係が生まれ、大人と同じように派閥のようなグループができたりもします。