子どもに人気があるのはどのタイプ?
さて、クラス内で、子ども達はそれぞれ個性を発揮するわけですが、子ども達はお互いのどんなところに注目しているのでしょうか?
大人でもそうですが、自分にないものを持っている子には憧れを感じることが多そうです。
男の子同士の場合は、やはり大きくて強いお山の大将タイプが人気です。親や先生を困らせることはあっても、子ども達からはカッコよく見えるのでしょう。
また男の子はとにかく何でも1番になりたがります。手を洗う順番とか並ぶ順番とか、まあどうでもいいようなことにも競争意識が働きます。体の大きなお山の大将タイプは1番になれることが多いので、カッコいいと思われるのでしょう。
女の子同士の場合は、男の子ほどはっきりした人気の基準はないようです。一緒に遊んでいて面白いとか、心地よいとかが基準で集まっているようです。
ただ、女の子は、やきもちや嫉妬心が男の子に比べて早く強く表れます。注目を集める子を冷めた目で見ることや、ちょっと意地悪な行動をとることもあります。
では、異性の場合はどうでしょうか?
男の子は、女の子に比べて精神的には1~2年幼いので、異性に興味を持つより、男の子同士で戦いごっこをしている方が楽しそうです。
特定の子と言うより、自分より年齢の低い小さな子は「可愛い!」と感じるようです。
一方女の子は、年中くらいになると「◯◯君が好き」とか言い始めます。必ずしも優等生タイプがもてるわけではなく、コメディアンタイプやお山の大将タイプなど、やはりクラスの中で目立つ存在感のある子に惹かれるようです。
子どもにクラスの子どものことを聞くときは?
幼稚園でわが子がどんな感じで、どんな子達とどのように遊んでいるのかは、なかなか見えないですね。おそらく家族と過ごしている時と集団の中にいる時とではずいぶん違うでしょう。
もし、幼稚園での子どもの人間関係を子どもに聞く時は、普段の会話の中でそれとなく聞くのがコツです。
「どんなことをして遊んでいるの?」
「誰と遊んでるの?」
「面白い子はいる?」
「幼稚園のお友達にはどんな子がいるのかな?」
よく名前が出てくる子が、その子がよく一緒に遊ぶ子でしょう。
また、好きとか嫌いとかのはっきりした感情はなくても、その子にとって気になる子なのだと思います。
まとめ
お気づきでしょうか?
子ども達のクラス内での人間関係も、大人の社会とそれほど変わりませんよね。
子ども達は、様々な個性を持った子ども達との関わりの中で、自分の立ち位置を模索し、タイプの違う子とどのように関わればいいのかや、自分の中に湧き出る様々な感情を処理する訓練をしているのです。
子どもも子どもなりの社会で人間関係を学んでいるということですね。