「だしの風味をいかした牛丼を作っています」

【茅乃舎 だしおでん】 牛丼女子が大絶賛したおでんだしの牛丼。次回はつゆだくにしてもらおう

だしがきいた牛丼が、これまた素晴らしかった。

「おでん同様、茅乃舎だし、椎茸だし、昆布だしで牛肉、玉ねぎ、しらたきを炊き、茅乃舎の醤油と粗糖で味付けをしています」

自分で牛丼を作ることもあるが、醤油、みりん、酒、砂糖しか入れたことがない。複数のだしで炊くからこそ絶品牛丼になるのだ。

「少し味が薄いと感じるかもしれませんが、だしの風味をいかすのが狙いです」

「だからおいしいと思いました」と牛丼女子が目尻を下げた。

「牛丼についている味噌汁は、麦味噌と茅乃舎だしで作っています」

飲食店によっては即席の味噌汁を使う店がある。ひと口飲んだ瞬間、がっかりするのだが、この店の味噌汁は、だしの風味がきいていておいしかった。

【茅乃舎 だしおでん】 テーブル席のほか、カウンターもありました

「次回はカレーを召し上がってください。おでんだしのカレーもおいしいです」

どんな料理なのだろうか。

「蕎麦屋のカレーのようなだしがきいたカレーです。おでんと同じだしとカレールウで作っています」

おでん屋の賄いカレーをイメージし、カレーの上におでんをのせて出すそうだ。

茅乃舎自慢の生七味や青柚子胡椒を使い放題

【茅乃舎 だしおでん】 カウンターに置かれた、まぐろ節などを小皿に取り分けて自由に使うことができます
【茅乃舎 だしおでん】 茅乃舎謹製の調味料もありました

なお、カウンターにはネギやまぐろ節などの薬味の他、大人気の生七味や青柚子胡椒、辛麹が置いてあった。小皿に取り分け、自由に使うことができる。

最後に吉田さんに、どの料理が一番好きか聞いてみた。

「やがりおでんですね。毎日食べていますが、飽きません。おいしいです」

夜はおでんで一献もいいかも。

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茅乃舎 だしおでん

◼︎住所/東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリア B1F
◼︎電話/03-3479-0880
◼︎営業時間/11:00~16:00(LO15:30)、17:00~21:00(LO20:30)
◼︎定休日/東京ミッドタウンの営業日に準ずる

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。