3:唐突に「まったく別の話」を切り出して遮断する
相手からタチの悪い言葉を浴びせられても、常に動揺しないことが大事なのは言うまでもありません。相手の意地悪なセリフを、歯牙にもかけない、堂々とした、あるいは飄々とした態度に終始することが、対等な関係における自己主張になるからです。
次のような会話例をご覧ください。
A「今日はずいぶん濃い化粧しているけど、懲りずにまた合コン?」
B「駅前の新しいラーメン屋すごいね。毎日行列だからね」
A「え? ラ、ラーメン屋……(たちまち面食らう)」
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A「お前、いつまでその汚いカバン使ってんだよ、ダサいぞ、それは」
B「昨日の○○選手のホームランすごかったなー、あれはもう、しびれたわー」
A「え、ホームラン? なにそれ……(たちまち面食らう)」
どうでしょう。Bがまったく別の話を唐突に切り出すと、Aは面食らうのです。これで相手の嫌なセリフもシャットダウンできます。相手は二の句に困るのです。
嫌味なセリフや意地悪な発言に付き合ってやる必要はないのです。相手のセリフをまったく無視し、こちらのペースでまったく関係のない会話を始めれば、相手はうろたえるでしょう。
あなたのこの鉄壁な対応が効果を発揮します。
4:無関心セリフで脱力して対応する!
他にも、相手からの攻撃に対応するのに、「別に……」「あっそう……」などの無関心セリフを発するという手もあります。会話例をご覧ください。
A「お前は俺の助言を聞かなかったからさー、Q社のプレゼンに失敗したのさ」
B「あ、そう、別に……それはね……(と沈黙して脱力する)」
A「え? ん? あ……、なに……?(拍子抜け)」
ここでも、まともな反応を示さなければ、相手は拍子抜けで機先を制されます。
5:「それが何?」の逆質問でシャットダウンする!
無関心を装うには、他にも「……で、それが何か?」「ふん、だから何?」「それがどーしたよ?」といったセリフもあるでしよう。次の会話例のように、「それが何?」「だから何?」などと相手の意地悪なセリフに逆質問してやるのも効果的です。
A「あんた、マンション買ったんだって? これから何十年もローン払えるの?」
B「ん……それが何……?」
A「え、いやローンって、長いでしょ?」
B「だから何……?」
A「や、大変だろうなって……(意気消沈)」
こんな具合です。相手に迎合して「そうなのよ、ローン返済が心配でねぇ……」などと受け身で応じれば、「何年ローンなの?」「マンションの値段は?」「新築? 中古?」「毎月の返済額は?」などなど次々に質問してきて、あなたをからかったり、他で吹聴して嘲笑うネタをとことん吸収したりしようとするのです。ここでは、何の興味もない態度こそが強いのです。
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こうしたちょっとした対処法で効果があるとのこと。相手の挑発に乗ることなく、上手にガードを固めることが重要です。取り入れれば、これでもう苦手な人との会話で悩まなくなるはず。また、周囲で嫌味や嘲笑・悪口・罵倒で悩んでいる人がいたら教えてあげましょう。きっと喜ばれるはずです。
【参考】
神岡真司『人生を1時間でチート化する 対人スキル20』(ワニブックス)
























