
「息子が小学3年性のときに学習塾に通わせていましたが、そこのやり方が息子と合わずに半年も経たずにやめたことがあります。
そこは、生徒のわからないところを個別に教えるというより数をこなして覚えさせるのが指導のメインで、息子が言うには『授業の半分はずっと下を向いてプリントの問題を解いている』そうです。
手を動かして覚えるのは理解できるし、その学び方で成功している子どももいるだろうとは思います。
うちの子の場合は、特に算数の文章題が苦手で問題の意味を理解することからつまずくので、数をこなすより先に理解のポイントを教えてほしくて、塾にはそう伝えていたのですが、ほかの子と同じ指導しかないらしく。
解けなかったからといって厳しく叱るようなことはなく、休み時間に質問すれば先生もしっかりと答えてくれるので、最初のうちは息子も何とかついていけていました。
それでも応用問題になるとやはり進めず、時間が来てほかの子より解けた数の少ないことを息子は気にして、『まだいっぱい問題があると思うと嫌になる』と言い出しました。
うちは息子のやる気を尊重したかったので、悩んだけれど塾のやり方とは合わないと思い、退会しました。
その学習塾の指導の仕方に問題があるとかではなくて、子どもの理解の仕方との相性というか、塾のやり方を子どもが受け入れられるかどうか、が塾選びを間違えないためには肝心だと思います。
我が家にはこれも一つの経験で、息子はより自分の学び方を考える機会になったと思っています」(42歳/公務員)
学習塾によって指導の方針はさまざまであり、スピード重視や理解力に注力するところなど、どんな価値観を持っているかは最初にしっかりと確認したいですね。
塾の運営や先生に問題がないとしても、子どもにも相性のよい「学び方」はそれぞれあって、そこを尊重することがストレスなく通うコツともいえます。
それでも、通ってみて初めてわかることもたくさんあり、経験を次に活かしていく姿勢を親も子も忘れたくないですね。