LiSA、成長著しい迫力の歌声を披露

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若手に分類されるアーティストのなかで、ライブでの経験が豊かで成長著しいのがLiSAだ。大好評の新曲『Rising Hope』はハイトーンを要求するメロディラインだけでなくラップパートもあり、それをマシンガンのようなドラムを背負いながらもパワフルさと繊細さを兼ね備えた声でパフォーマンスをして大きな盛り上がりを見せる。

ところがこの曲の後、次に行くまでにしばらくの間があった。その後の発言によるとどうやらイヤーモニターのトラブルがあった模様だ。だとするとそのハンデにもかかわらず、あれだけのパフォーマンスをやってのけたことになる。振り返って驚かされるという珍しい現場に立ち会えた。

その後の『夕景イエスタデイ』では優しい歌声で手を左右に振るポップシンガーらしい面も見せつつ、『crossing field』では走り、煽り、芯の強い声で魅了するロックパフォーマーぶりを発揮し、実力派ぶりをアピールしていた。
 

プリキュアサマーレインボー!、会場を「ニチアサ」の空気に変えた

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コラボレーションとして、アニサマと同じく今年10周年を迎える『プリキュア』シリーズは、五條真由美、工藤真由、池田彩、吉田仁美、仲谷明香ら歴代のプリキュア主題歌シンガーらで編成されたユニット「プリキュアサマーレインボー!」が『プリキュアメドレー2014 アニサマVer.』を、曲ごとにメインマイクをリレーして他の4人がコーラスに回るという豪華なシンガーの使い方で披露。

その前の『ハピネスチャージプリキュア』の楽曲と合わせた長い時間、アニサマステージをプリキュア色に染め上げ、日曜夜の公演を再びニチアサの空気に戻すほどの盛況ぶりだった。
 

和田光司、「永遠のアンセム」を感動のパフォーマンス

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そしてもうひとつのアニバーサリーといえば、今年15周年の『デジモン』シリーズ。初代の主題歌『Butter-Fly』は楽曲自体が来場者の世代的にとって永遠のアンセムであるのはもちろんのこと、歌手の和田光司が何度も難病を乗り越えてステージに立ったというストーリーは簡単に言い表せるものではない。

帽子とスーツを白に揃えて登場した彼は優しくも深みのある、味わい深い声で表現。待ち望んでいた大勢のファンの眼差しを受け、最後のコーラス部分まで全力で熱唱した。そんな彼を後押しするかのように会場全体で歌うコーラス部分の響鳴やステージング後のざわめきは、このときここでしか味わえないライブの醍醐味を教えてくれたかのようだった。