ついに本店「車橋もつ肉店」に突撃!

・・・お盆シーズンの某日。JR石川町駅から徒歩10分ほどの「車橋もつ肉店」へ。現在の時刻は午後4時。営業時間は5時からなのでシャッターが閉まっており、人の気配がしない。「もしやお休み?」と不安に。「裏に入口がある(by茅野さん)」と思い出し、裏へ。

ドアがあったので勇気を出して開けてみると・・・店長らしき男性が!!! 取材を申し込むと「営業前なら」と受けてくださる。

まずは「店を創業したきっかけ」を伺う。以前、大将は鴨居に住んでいた。失業中の当時、仕事を探そうとしていた際に「大倉山もつ肉店」の前を通ったところ・・・その時「神が降りてきた(笑)」とのこと。

それまでは「厨房を設置する会社などで働いていた」という大将。しかし、高校生の時に焼肉店でアルバイトをした経験があり、「とても楽しかった」そうだ。

大将は以前、仕事の関係で「横浜や都内の飲食店によく行っていた」とか。とにかくありとあらゆる店の情報を網羅しており、その知識には圧倒される。

「車橋もつ肉店」をオープンしたのは「6~7年ほど前」。コンセプトは“大人の駄菓子屋”。「僕は駄菓子屋のおばちゃん」「だからお客さんにも口出ししますよ」と笑う大将。「粋に飲むことを大切にしてほしい」と思っているため、店内は「大声で話すのは禁止」。

“すべての人と公平な距離を保つように”と「お客さんとはなるべく話さない」と大将。特定の人と知り合い感覚になってしまうと「甘えが出てしまうから」とのこと。お客さんが帰る時に「目を合わせればすべて通じる(by大将)」。

じっくりと煮込まれた「もつ煮(300円)」
食べ終えた後、自ら皿などを下げるシステムは「お客さんが自主的に始めてくれたこと」らしい
 
基本的に“立ち飲みスタイル”だが、イス使用の場合は「別途100円」を支払う
 

店を現在地にオープンしたのは、初期費用が格安だったから。駐車場だった場所を借り、「自分で改装した」という。

おいしいものはカロリーが高いことが多い。だが大将は「カロリーに頼らない、おいしいものを提供したい」とよいものを格安で提供し、「お客さんのゆたかな食生活に貢献したい」と語る。

 

メニューを見ていると、「サングリア」や「ワイン」の文字が! 不思議に思い、尋ねると「イタリアンの店も経営しているので・・・」と大将。JR大口駅近くにある「Bocca grande(ボッカグランデ)」という店を「約1年前にオープンした」そうだ。

 

ここで大将オススメの「セロリと生ハム(300円)」をいただくことに。

手製の生ハムにオリーブオイル&スパイスがかかっている! 「うーん・・・」思わず唸る松宮。生ハムとともに惜しげもなくセロリが添えられているのがうれしい。「バランスが考えられているんだな」という気がする。

 

「コブクロ刺(300円)」は超新鮮で食感がプリプリしており、噛むのが楽しい!

「これは後を引くなあ・・・」と思わず呟いてしまう。

 

じゅわ~っと肉汁があふれ出る「タタキ(150円)」も絶品! 

食べながら「もつ肉店が増えている理由」を尋ねる。すると、(独立したいと言われてのれん分けするのに)「何も考えてないから」と笑う大将。修業している人が(出店は)「絶対無理だ」と思えば止める。だが、基本的に本人が「やりたい」と言えば止めないそうだ。懐が深い。

 

最後に逸品「湯ドウフ」が登場! 

2人分はあろうかという大きさなのに300円!

ふたを開けると・・・

 

「!!!!」

おお~!!!!
“湯豆腐”の概念が覆される!

“湯豆腐”というと、「ダシ+豆腐」というイメージ。だが、これは全く違う! “辛い”のだが、辛くない。さっぱりしているけど、濃厚で「止まらない」。

 

8月は“超多忙”で「夏バテ真っ盛り」だった松宮。が、アツアツの「湯ドウフ」を食べたところ、“体の中からパワー全開”に! 「体にやさしく、しかもおいしい」ものを食べ、回復。「食べることの大切さ」をあらためて実感。

大将にお礼を言い、本店・車橋直営の「宮川橋もつ肉店」へ!