リビングルームや共有空間の役割
子ども部屋がプライベートな空間だとすると、リビングルームはパブリックな空間です。リビングは、家族の団らんや、お客様を迎える場所として、大切な機能を持っています。
たとえば一緒にテレビを見ていて、ふと疑問が沸いたとします。そんな時、今どきはすぐにスマホで検索してしまいがちですが、あえて紙媒体で調べることがおすすめです。
そのために、調べものを助ける辞書などをリビングに置いておくといいでしょう。
たとえば、地球儀、国語の辞書、動物や生き物の図鑑など。大人でも、スマホで調べたことって、すぐに忘れてしまいがちだと思いませんか?手を使って調べることで、世界が身近になり、知識が頭の中に定着します。
なにかを覚えるためには、トイレやバスルームといった公共空間の活用もおすすめです。覚えたい九九や単語などをそういった場所の壁に貼るのです。
なにかを記憶として定着させたい時、毎日何度か必ず行く場所に貼っておくのがもっとも有効というわけです。
トイレから出た時に「三九?」などとゲーム感覚で問いかければ、子どもにとっても苦でなく楽しくいつのまにか覚えてしまうでしょう。
親が気をつけるべき言葉づかいとは?
親の言葉づかいは、なによりも子どもに影響力を持ちます。
子どもが自信を持って、物事に立ち向かう力をつける「ポジティブ洗脳」の効果を持つ、言葉の言い換えの具体例をご紹介します。
命令形より提案形
「~やりなさい!」と頭ごなしに言われるのと、「~やってみる?」と聞かれるのとでは、同じ内容でも受け止め方は180度変わってくるでしょう。
子どもには常にいくつかの選択肢を与えて、主導権を自分で持てる子どもに育てましょう。
叱るよりも感謝
「やらないと怒るよ」と言って、物事をやらせていませんか?それでは、ママが怒るから勉強する子どもになってしまいます。
「やってくれてありがとう」と伝えることで、いいモチベーションが生まれます。
マイナスよりもプラスの面に目を向ける
「ここまでしかできていない」と言うのと、「ここまでできたね、すごいよ」と言うのとでは、子どもの胸に響く言葉はどちらか、明らかですよね。
人は、欠けたところに目を向けがちです。完璧なお皿よりも、少し欠けたお皿の方に目がいってしまうもの。だからこそ意識して、まだない部分ではなく、すでにある部分をポジティブに拾い上げる工夫が必要なのです。
間違いだらけの思い込みを捨てよう
子どもをがんばらせるために、親がよかれと思ってやりがちなこと、実は逆効果を生んでいるかもしれませんよ。ちょっと見直してみましょう。
ごほうびは×、ほめ言葉は〇
テストでいい点を取った子どもに、ほしかったおもちゃを買ってあげる。
これは、子どもを伸ばすと思いますか? 答えはノー。モノにつられないと勉強しない子どもは、長い目で見て、自分から勉強する子どもにはなりません。
その代り、子どもにはたくさんのポジティブな声がけをしましょう。ほめる時は、ちょい盛りくらいで。