「冬のお風呂は1日おき」

乳幼児を入浴させるのは、重労働。特に疲れているとき、体調が悪いときなどにはキツイですよね。

それでも必死でお風呂に入れるのは、「子どもの体を清潔に保たないと」という思いがあるから。子どもは新陳代謝が活発なので、できる限りこまめに体を洗ってあげたいものです。

が、先輩ママCさんは「そりゃ夏は毎日シャワーした方がいいけど、冬場のお風呂は2、3日に1回でも十分」と一言。

子どもの体質や運動量にもよりますが、たしかに冬場は乾燥していますし、それほど汗もかかないので、必ずしも毎日入浴しなくても平気かもしれません。

基本的には毎日入浴させるとしても、暑くない時期で疲れているときは省略してOK、というルールにすると、気持ちがラクになりそうです。

「手芸グッズは義母にお任せ」

子どもが幼稚園・保育園などに入園すると、レッスンバッグやシューズ入れ、着替え袋などの布アイテムがいくつも必要になります。

手作りが絶対のルールではなくても、一つ一つ買うと高くつきますし、周りの子たちもママの手作りグッズを持ってくるなら、できる限り用意してあげたいですよね。

とはいえ、いまどきは「手芸なんて学生時代以来」というママが大半。入園のグッズ作りで苦労したママも多いのでは?

しかしなかには、自分の手を使わずに手作りグッズを用意してしまう、ちゃっかり者のママも。

手芸が得意な義母がいるDさんは、手芸グッズが必要なときは義母にお願いしてしまうといいます。「お義母さん自身も、孫のために作る楽しみができるから、双方にメリットがあるんです」とのこと。

お花や好物の食べ物を贈るなどして、義母にはちゃんと感謝の気持ちを伝えているそう。

ぬくもりを感じさせる手作りグッズは、幼児が園に毎日使うのにピッタリですが、絶対に母親が作らなくてはいけないというわけでもありません。

Dさんのように、周囲に手芸が好きな人がいる場合は、思い切ってお願いしてみるのも手。意外と夫やママの兄弟姉妹がひそかに「作ってみたい」と思っている可能性もあります。

相手が身内ではない友人知人の場合は、材料費や報酬を提示して相談してみるのもいいかもしれません。

以上、今回は、先輩ママたちの手抜き子育て術を紹介しました。

子育ては想像以上に大変なもの。ただ、なかには絶対必要なわけではないのにママ自身が「こうしなきゃ」と信じていることや、世間の空気でなんとなく常識化していることもあります。

手抜きしすぎは問題ですが、上手な手抜きは家事・育児の効率化やママの余裕につながります。

子どもにとっては、ママがリラックスして笑顔で接してくれることも大切。先輩ママたちのように肩の力を抜いて、自分なりのちょうどいい手抜き術を見つけてみてはいかがでしょうか。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。