世界的な推理小説家のガストン・ルルーの代表作『オペラ座の怪人』を原作とした同ミュージカルは、パリ・オペラ座を舞台に、謎の怪人(ファントム)エリックに焦点を当て、エリックの人間としての苦しみや愛が綴られる。
魅力的なストーリーはもちろん、オペラやクラシックバレエなどさまざまなジャンルを堪能できる総合芸術と称賛される舞台だ。
今回は2015年の韓国初演から5度目。アニバーサリー公演にふさわしく、ステージセットや演出ほかすべてがスケールアップした圧巻の舞台を、さらに一段引き上げたのが、KAIだった。
再演を除き、初演から同作に出演しているKAI。
幅広い音楽ジャンルの歌唱を要求される同作で、クラシックで培ったたぐいまれなる歌唱力をいかんなく発揮。
繊細かつ力強い感情豊かな歌声と、エリックの内面にある優しさと狂気を表現する確かな演技力。
時には激しいアクションまで見せる。ステージにいるのはまさに、ひとりの女性への深い愛を抱えた孤独な怪人だ。
そんなKAIの熱演に会場は感動の渦に巻き込まれ、KAIに大きな拍手が送られた。
終演後にはキャスト陣によるトークも行われ、KAI自ら進行。訪れた観客に惜しみない感謝を伝えるとともに、今後の抱負などを語った。“ファントム”としてカリスマ性を放ったKAIの“素顔”が垣間見ることができる特別なひとときに観客の笑顔があふれていた。
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