旅を通じ子どもの成長を促す注目の育児メソッド「旅育」。とはいえ子連れ旅には不安を覚えるのも正直なところです。

自らも3人のお子さんと世界を飛び回る、旅行会社「たびえもん」代表・木舟周作さん&雅代さんご夫妻に「0歳からの家族旅行」のススメを聞きました!

いざ「旅育」へ!目的地は?子どもの年齢別の対応は?etc...質問すべて答えます

株式会社たびえもん代表で旅育プランナーでもある木舟周作さんは、度々マスコミや講演会等に登場され『海外旅行で子供は育つ!! (子供の人生を豊かにする“旅育"のススメ)』(イカロス出版)を出版するなど「旅育」の専門家でいらっしゃいます。

ご自身もこれまで五大陸およそ70カ国を訪れ、ご結婚後は共同経営者でもあるパートナーの雅代さんと3人のお子さんと、すでに10カ国・地域以上を回られたとか。

インタビュー前編では【イントロ編】として「旅育」のメリットについてお伺いしましたが、では実際に「旅育」を実践するとして、具体的にはどのように進めたらよいのでしょうか。

【旅育アルバムから】マカオ(2012秋)旧市街の世界遺産めぐり(5歳、3歳、0歳) 株式会社たびえもん

――まず旅先には、どんなところを選んだらよいのでしょう?オススメの国・地域があれば教えてください。

木舟周作さん(以下、周作):「どこへ行けばいいですか」というのは、よく聞かれる質問なんですけど、必ずお答えしているのが、「ママ、パパの行きたいところに行くのが一番ですよ」ということです。

特に0歳や1歳であれば、子どもの意志も逆にありませんから(笑)子どもに合わせよう合わせようと考える必要はありません。

ママやパパが普段、育児や仕事でいそがしいので、リフレッシュのための旅行、子どもも家族なのでもちろん一緒には行くんですけど、まずは“親のため”の旅行でまったく構わないと思います。

「どうぞ、好きなところへ行ってください」ということですね(笑)

木舟雅代さん(以下、雅代):だってママが楽しくてリフレッシュできて、笑顔でいれば、それが子どもにとっていいことじゃないですか(笑)

周作:ただ行き先によって、注意点というのは異なります。ビーチリゾートに行くのか、アジアの雑踏に行くのか、ヨーロッパの街に行くのかによって注意すべきポイントは違うので、それぞれ事前に確認しておけばよいと思います。僕たち「たびえもん」でも目的地に応じたアドバイスをしています。

――ちなみに木舟家では、どんな風に旅先を選んでいるんですか。

周作:我が家は旅行会社の仕事をしているということもあって、仕事に役立てるという意味でも、いろんなところに足を運ぶようにはしています。

もちろん、ハワイが大好きで毎回ハワイに行くという方もいらっしゃいますよね。それもそれで素敵なことだと思いますよ。

親としての自分ということでいえば、子どもになるべく、いろんな文化圏を見せたいという思いが強くあって。

例えば“欧米”と一括りにしても実はヨーロッパとアメリカって全然違ったりとか、同じ“アジア”でもいろんな国・地域があって、シンガポールなどは日本よりむしろ先進国なところがあったりとか。テレビのニュースで見たり、学校の授業で習った話と、自分の目でみたら印象がまるで変わったりとか。

「百聞は一見に如かず」というのは自分自身でも、大学生の頃に行ってみて初めて分かったことだったので、そんな体験を増やしてあげられたら。それをどう理解して吸収するのかは子ども次第ですが。

――いま「どう理解して吸収するのかは子ども次第」というお話がありましたが、木舟家にも3人お子さんがいらっしゃいますよね。連れてゆく年齢や兄弟構成によって、旅の内容や「旅育」としての取り組み方に、違いのようなものは出るのでしょうか。

周作:年齢に応じて、それぞれ段階のようなものはありますね。

まず0~1歳の時は・・・荷物みたいなもんで(笑)

――前回の【イントロ編】で教えていただいた、生きる力=「非認知能力」を育てるという側面があるとはいえ、子どもが赤ちゃんのうちは大人がメインの旅行になりますよね(笑)

いわゆる、物心がつく年齢になると如何でしょうか。

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