シンガポール(2015-16年末年始)ローカル食文化体験(小3、小1、4歳) 株式会社たびえもん

パパをどう説得する?夫婦で「旅育」を始めるために

周作:僕たち「たびえもん」では、ハネムーンの手配もさせていただいているんですけど、女性の方がリードしているケースが多くて。

「私はヨーロッパも結構行っていて英語もしゃべれるんですけど、彼は・・・」

というカップルも少なくない。そうするとその後お子さんを授かっても、海外ではパパは絶対に主導権を握れません。

なので「旅育」にしても、男のプライドはうまく守ってあげられるような、かつ乗っかってきやすいようなプランを考えるのがいいかもしれません。

――乗っかってきやすいようなプラン、ですか。

周作:例えば「たびえもん」でご相談に応じた際にご提案しているのは、行き渋っているパートナーがサッカー好きなら現地で必ずサッカー観戦を組み込むとか。あるいは野球ファンならアメリカでメジャーリーグを観にゆくとか。何かポイントをひとつ入れると、重い腰が上がりやすくなるかもしれません。

お子さんがある程度大きければ、父と子で趣味を語り合う機会にもなりますから。

雅代:あるいは海外ではなく、日帰りの温泉旅行とかでもいいので、スモールステップを踏んでいくのもいいのかもしれません。

女性の方が旅好きというデータもあるそうで、女の人は旅先で「分からないことがあったら聞けばいいじゃん」と、むしろ分からないことを楽しめちゃうところがあるらしいんですけど。

一説によると男性はとっても縄張り意識が強いので、知らないところへ行って、道とかがよく分からない状況に対して、不安を強く持つらしいんです。見知っているところじゃないと怖い、弱い立場になってしまうことが本能的にイヤだと。

であれば、いきなり言葉の通じない外国とかじゃなくて、国内から。

周作:沖縄とか?

雅代:隣町の温泉とかでもいいので、徐々に慣らしていったらいいのではないでしょうか。

周作:また、食べ物の合う合わないを気にする方もいらっしゃいますが、前回の【イントロ編】でも触れたとおり、例えばアジアなら日本のコンビニもずいぶん進出していますから、いざとなったらおにぎりでもお寿司でも、コンビニで買って食べられます。うちの子も「お寿司だーっ」なんてコンビニに走ってゆくことがありますよ(笑)

雅代:そうはいっても海外旅行には、必ずトラブルとか、思い通りにいかないことがあります。こんなことを言うとちょっと尻込みさせちゃうかもしれませんが、でも、それをできるだけ避ける方法も、またピンチをチャンスにできることもあるのではないでしょうか。