妥協点を見つける
食事後のお皿洗いを担ったある男性は、上手く洗えず、妻から度々、小言を言われたそうです。彼は、妻に任せることなく、きれいに皿を洗いあげるにはどうすればいいか……考えた末、食器洗い機を購入することで、この問題を解決したそうです。この解決方法を聞いた時、「賢い!」と思わず言ってしまいました。
夫婦の家事分担の比率は変えず、妻の満足する結果(きれいに食器を洗う)を出し、さらに、彼自身の皿を洗うという労力も減らせたのですから、夫婦にとってはいいことばかりです。食器洗い機代は余計な出費かもしれませんし、どの家庭にも当てはまる解決方法ではないかもしれません。
でも、このエピソードから、夫婦間の家事分担問題を解決する道は、考え方や工夫によって見つけられるのだとわかります。
家事分担やり直しのチャンスは…
夫に割り振った家事に、手と口を出し過ぎて、結局、夫は何もしなくなった…など、夫の家事教育に失敗したという女性にも、逆転のチャンスがあります。
夫の家事分担の割合を増やしやすいタイミング、それが出産です。
育児に奮闘する妻の大変さを目の当たりにすれば、家事を全て妻に任せて、眺めているわけにいかないもの。子どもへの愛情と、妻の上手なアシストがあれば、夫が家事に携わるようになると言います。
夫の家事教育に失敗したという新婚の女性は「子どもを産んだタイミングで、家事分担をもう一度見直したい! ひとりで家事も育児もするなんて無理っ」と、決意を新たにしていました。一度、崩してしまった家事分担のバランスを取り戻すには、きっかけが必要なのです。
特に、男親は娘が産まれるとメロメロになるようで、娘を産んだ友人は「最初に夫の家事教育に失敗しても、娘が産まれたら再教育するチャンスよ」と言っていました。
例えば「ふたりでお散歩がてら、夕飯のお買い物してきたら?」と、娘と夫ふたりきりの時間を演出したように見せて、家事(買い物)を頼むという方法もありそうです。子どもが産まれたときから、徐々に家事教育をしていけば、こんな風に頼れる夫に教育できるかもしれません。