これは逆に言い換えると「子どもは親に強気に出てもいいのだ」ということです。
パパママ世代が「親が重い」というとき、ガマンして合わせていることが多いのですが、「親に合わせる」のではなく「親を自分達の子育てスタイルに合わせる」のです。
あなたの両親は孫に会えなければさみしいし、孫自慢を友人にできなくなるのですから、立場はパパママのほうが強いと考えればいいのです。
1. 孫とのコミュニケーションルールはこちらが先に決める
親が希望すれば、これに合わせて子どもを遊ばせなければならない、と思うのが実は思い込みです。実は両親にとって孫と会えないような事態は絶対避けたいことなのです。要するに子である私たちのほうが立場が強いのです。
配偶者の親について強気に出れないのはよくあることですが、こと子育てのことでは譲る必要はありません(自分の親はもちろん!)。ルールはパパママが決めて、親にはそのルールに従うよう求めていけばいいのです。
わが家の例でいえば「孫に会う時間帯」はこちらの希望を最優先し、それに従ってもらっています。親が「○時に行くよ」と言ってやってきたとしても、お昼ご飯やお昼寝時間であれば、寝顔を見て静かに待つようこちらから指示します。1時間待機させることは当然です(お昼寝からむりやり起こすとかありえないですよね!)。
ルールはどんどん決めてはっきり親に伝えることが大切です。「勝手におもちゃを買い与えない」とか「おこづかいをみだりにあげない」のようなことも、気づいたらその場でどんどんルールを示していきます。
親が帰ったあと、「あなたの両親にはっきり言ってよ!」とパパママが言い争いになるくらいなら、その場で親の気分を一時的に害してでも率直に伝えたほうがいいのです(最後は、孫がかわいいので親は受け入れることがほとんどです)。
2. リタイアした親は「使って、軽く」する
親がもし定年退職を迎えてリタイア生活に入っていたら、これは「使って、軽く」するのもひとつの方法です。
お散歩だったりお買い物だったり、食事を食べさせたりおむつ交換だったり、こちらから「○○ちゃんのおむつ換えしてみない?」のように水を向け、手伝ってくれそうなら手順を教えていきます。
家事も育児も手順がはっきりさせれば代わりに頼むことができますし、パパママが病気や仕事でどうしても親を頼らなければならないシーンを考えても、親は「使って、軽く」を試みておいたほうがいいのです。
定年して時間がたっぷりある親だったら、育児や家事に協力的になってくれることが多いものです。特に住んでいるエリアが近いのであれば「使って、使って、軽くする」を考えてみるといいでしょう。
ただし、いろいろ手伝ってもらった以上は感謝の気持ちを伝えることと、孫と遊ぶ時間も残しておいてあげること、お忘れなく。孫と遊べるからこそ、家事を手伝ってくれているわけですからね。