一姫二太郎が理想だと昔から言われているのは、上の女の子は、手がかからず親を助けてくれることが多いからです。

女の子は、ママのしていることをとてもよく観察していますし、ママの真似をしたがります。ですから、上の子に甘えさせるのではなく、ママが上の子に甘え頼っていきましょう。完全にママのアシスタントにしてしまうのです。

実は、お姉ちゃんにとっても、ママから頼られること、ママの役に立てることは、とても嬉しいことなのです。女の子がおままごとや家族ごっこが好きなのも、ママの真似をしたいからです。

例えば、弟のおむつ替えやぐずっている時にあやしてもらうとか、どうしても下の子を置いて離れないといけないような時に「悪いことをしないように見はっててね」と頼んでみましょう。弟の世話の焼くことで、自分が優位に立っていると感じますから、やきもちを焼くこともなくなります。

お姉ちゃんには、「助かるわ」「ありがとうね」「さすがお姉ちゃんだね」とお手伝いには感謝の言葉をかけてあげましょう。

また、お姉ちゃんが頑張って自分で自分のことをした時には、「○○ちゃんが自分でしてくれてママ大助かり!」「そんなことも自分でできるようになったのね。すごいね」とママの手を煩わせなかったこともほめてあげましょう。

まとめ

兄弟や姉妹など組み合わせによって、それぞれに悩みもあります。

また、兄弟間の年齢の差によっても、起こってくる問題が違ってきます。

一姫二太郎も、上の子と下の子の年齢が近い場合は、やはり上の子の赤ちゃん返りに困らされることがあるかもしれません。

でも、女の子は3歳くらいになると、もうママの真似をしたがります。幼児期の精神年齢は男の子に比べると1~2年高いと感じることが多いです。

ママはお姉ちゃんに大いに甘えて助けてもらいましょう。

実は、そうすることで、上の子だけでなく下の子の自立も早まります。

下の子は上の子の真似をしたがるし、自分も上の子と同じようにできるという競争心が働くからです。特に男の子は競争心が強いので、いつもママを助けているお姉ちゃんの真似をして早く自立してくれると、ママは大助かりですよ。

一姫二太郎を持つママのご参考になれば幸いです。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」

「ハピママ*」更新情報が受け取れます