手に入るチャンスについて
さてさて、キニナルにもあった「買いに行ってもすぐ手に入らないこともザラ」という噂についてだが、現在はこれまでの写真でもわかるとおり、基本的には店頭で買うことが可能だ。
ただし、2001(平成13)年5月放映の日本テレビ「どっちの料理ショー」でミックスサンドの特選素材として「和牛コンビーフ」が紹介されたときには、来店する人はもちろん、電話やインターネットもあわせて許容量をはるかに超える注文が殺到し、1年待ちの「すぐ手に入らない」状態になってしまい、受注を中止せざるをえなかったそうだ。
ちなみにこの日の「どっちの料理ショー」はミックスサンドvs五目いなりで、ミックスサンドが勝利している。
その後、BSE騒動で一度ほとぼりが冷めたが、2008(平成20)年12月にフジテレビ「とくダネ!」で再び「和牛コンビーフ」が紹介されたときも反響は大きく、1年分の受注があった。しかし、加工室を増設するなど生産体制ができていたので1年分の受注も半年ほどで対応することができたという。
というわけで現在は店頭で購入可能だが、御中元、御歳暮の繁忙期は入手困難になる場合があるということなので、これはぜひ食べてみたいと思った人は、早めの購入を。
取材を終えて
いっさい手を抜かない丁寧な作業によって良質な精肉と加工肉を販売する「こだわり家 金子精肉店」の金子幸雄さんと剛久さんは、一流の仕事をする一流の職人だが、お二人ともとても穏やかな人柄だった。
そして、仕事に厳しい本当の一流の職人は、得てしてそういうものなのかもしれない。コンビーフはもちろん、ほかのソーセージも精肉もどれもとても美味しそうだった。
ちなみに「こだわり家」は横浜市4位の急坂からほど近いので、坂好きの人は散歩がてら寄ってみるのも一興だ。
こだわり家 金子精肉店
住所/南区永田北3-25-34
電話番号/045-715-4529
FAX/045-712-6219
ホームページ/
営業時間/10:00~18:30(土曜日・祝日は18:00閉店)
定休日/日曜日
※本記事は2014年11月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。