誰が影響を受けるの?
今回の改正では、誰が影響を受けるのでしょうか。主な見直しの対象者は、以下のとおりです。
影響を受ける人
・18歳年度末までの子どもがいない、2028年度末時点で40歳未満の女性
→原則5年間の有期給付になります。
・18歳年度末までの子どもがいない、60歳未満の男性
→新たに有期給付の対象になります。
一方で、以下の人たちは影響を受けません。
影響を受けない人
・すでに遺族厚生年金を受給している人
・60歳以降に遺族厚生年金の受給権が発生する人
・18歳年度末までの子どもを養育している人
・2028年度に40歳以上になる女性
今からできる3つの対策
今回の改正は「一生遺族年金をもらえる」と思っていた人が「5年で終了」になるケースが出る、大きな転換です。今から次の3点を確認・準備しておきましょう。
1.年金記録を確認する
「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で、自分と配偶者の加入状況や将来の見込額を確認しましょう。
2.働き方を見直す
厚生年金への加入や就労形態の見直しで、収入と自分の将来の年金額を増やす工夫をしましょう。
3.資産形成を進める
iDeCoやNISAなど、公的年金や貯金だけに頼らない仕組みを活用することも大切です。
↓こちらの記事もおすすめ!↓
*
遺族年金の改正は、一見すると自分には関係ない話に思えるかもしれません。しかし、制度の変化は将来の生活を大きく左右する重要なテーマです。
「夫が厚生年金に入っているから安心」と思うのではなく、自分自身の働き方や世帯構成に合わせて制度を理解し、必要な準備を進めましょう。まずは年金記録を確認し、改正内容を“自分ごと”として捉えることから始めてみてはいかがでしょうか。
【執筆者プロフィール】
田端 沙織(たばた さおり)
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー
証券・運用会社で10年超の勤務経験を活かし、ファイナンシャルプランナー・金融教育家として「正しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える講座や相談業務を行っています。得意分野は資産運用。中学生1人と小学生2人を絶賛子育て中。



















