幕末の志士(ロッカー)・坂本龍馬たちが刀ではなく歌で革命のために闘う、奇抜な設定で人気となった『幕末Rock』。ゲームから始まり、TVアニメ化、そして2014年12月には超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』として舞台化。龍馬や新選組など若き志士(ロッカー)を演じるのは、これまでもミュージカルなどで活躍してきた若手実力派俳優たち。彼らの熱情 (パッション)が銀河劇場で燃え上がった!

 

ステージの幕が開けると 、着物にギター姿の坂本龍馬(良知真次)、高杉晋作(太田基裕)、桂小五郎(矢田悠祐)の3人が『Rolling Thunder』のポップナンバーで会場を盛り上げる。周りには黒い着物姿のダンサーたち、そして後ろに目を凝らすと新選組の2人も!オープニングからメインキャスト総出演で飛ばしてくる。

物語は、演奏が止められない悪夢から坂本龍馬が目覚めるところから始まる。徳川幕府が推奨する“天歌(ヘブンズソング)”以外は歌うことが禁止され、違反したものは捕らえられてしまう幕末の世。音楽で一旗揚げようと京の都にやってきた龍馬は、自由に好きな歌を歌えない世の中に不満を抱き、自分の歌うRockで世の中を変えようと決意する。

そんな龍馬に賛同したのが同じくRockの魂をもつ高杉晋作と桂小五郎。街中でギターをかき鳴らし、Rockを熱唱!3人で奏でるRockが物語だけでなく、会場を熱く高揚させていく。

天真爛漫でいつでもポジティブな言動、そして力強い歌声でみんなの気持ちを突き動かす、不思議な魅力を持つ龍馬。桂が言うには「すべての人間の心が最高の高みにまで上り詰めたもの“超魂(ウルトラソウル)”。その超魂の欠片、“片魂(ピースソウル)”を龍馬が持っている」らしい。龍馬の熱情 (パッション)が最高の高みにまで上り詰め覚醒したとき……パーンッと原作同様、脱衣(パージ)発動!幕末Rockと言えばこの演出。みんなの覚醒シーンは見どころのひとつだ。