東京ディズニーランド/シーは、どうしてチケットを値上げしたのか?

「ストーリーテラーズ像」越しに見る東京ディズニーシー ©Disney

2015年4月1日からのチケット値上げを発表した、株式会社オリエンタルランド。

昨年4月には、消費税率が5%から8%に引き上げられたことから、1デーパスポートを200円値上げしました。

また昨年9月には、午後6時から入園できるアフター6パスポートを500円値上げしています。

昨年4月より前の料金改定は2011年4月でしたので、ここ数年で一気に値段が上げられている印象があります。

しかし、それでも海外のディズニーパークと比べると、まだまだ安いといえるでしょう。

これは東京ディズニーリゾートが、世界で唯一、ディズニー資本が一切入っていない、株式会社オリエンタルランドによるフランチャイズ経営だからだと考えられます。

東京の場合、チケットの売り上げのほうが、ショップやレストランなどの売り上げよりも、ディズニー社へ支払うロイヤリティーが高く設定されている、と言われています。

そのため、安いチケット料金で客を集め、その分、グッズやレストランの食事などで多く消費してもらうことで、利益を上げようとしているのではないでしょうか。

しかし、今後、株式会社オリエンタルランドは、東京ディズニーランドのファンタジーランド再開発や、東京ディズニーシーの新エリア建設など、大規模な投資計画を立てています。

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その投資に回す資金を確保するために、今回の値上げに踏み切ったのでは? という見方をすることができます。

 

「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」のオープンで連日賑わっているユニバーサル・スタジオ・ジャパン ©Universal

また、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、今年1月30日から、チケット料金を値上げしています。

1日券の「1デイ・スタジオ・パス」の場合、大人一人7,200円(税込)となっています。

このユニバーサル・スタジオ・ジャパンの値上げを受けて、オリエンタルランドも値上げに踏み切った可能性はあります。

そのほかにも、値上げによるパークの混雑緩和、2017年4月に予定されている消費税率引き上げに向けた準備、といった理由も考えられます。

やはり一度チケットの料金を上げてしまうと、下げるのは難しくなります。株式会社オリエンタルランドとしても、慎重に判断したと思われます。

今後、東京ディズニーリゾートのチケット料金はどう変わっていくのか。注目していく必要がありそうです。

 

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