夫に“気持ちよく”動いてもらうために大切なこととは?
どんなに伝え方を工夫しても、相手のあなたに対する感情が「マイナス」の状態では、聞き手は話し手のために積極的に動こうとしません。
上司と部下の例で言うと、信頼できない上司に対して抱く感情は、マイナスですよね。
そういうマイナスな感情を抱いている上司に頼みごとを言われたとき、多くの人は、必要最低限のことはしますが、それ以上はやろうとしないのではないでしょうか。
同じように、夫に動いてもらいたいなら、夫のあなたに対する感情をマイナスにしないよう、普段の心がけも大切、ということです。
さらに、夫の気持ちを「プラス」にできると、ただ動いてもらえるだけでなく、“気持ちよく”動いてもらえることも可能になります。
では、夫の気持ちをプラスにするにはどうすればいいのでしょうか?
夫の気持ちをプラスにする方法を、CHAPTER4「人が“期待以上”に動き出す伝え方」から、2つ抜粋してお伝えします。
1: 夫の行動をみてあげる
相手に「共感してもらえた!」と感じさせることは、相手の心をプラスにする要素の1つです。
共感は、「相手の気持ちを汲む」ということ。と言われても、「どうすればいいのか分からない」「難しい」と感じる方も多いかと思います。
どうしたら夫に「共感してもらえた!」と感じさせることができるのでしょうか?
夫に気持ちよく動いてもらいたい妻におすすめなのが、「夫の行動をみてあげる」ということ。
夫の話から、夫の行動したことを言葉で繰り返します。
そうするだけで、「自分の行動を認められた」「受け止めてもらえた」と感じさせることができます。
<例>
夫「月末は部長からいつも急に資料を提出するよう言われて残業になるから、先回りして作っておいたんだ」
自分「先回りして作ったんだ!」
2: 「自慢話」をさせる
もうひとつ、人の気持ちがプラスになるのは、「ほめてもらえた!」と感じたときです。
これも、共感と同様、難しいと感じる方は多いかもしれません。
結婚生活が長くなると、夫の悪いところはよく目につきますが、良いところは見えにくくなるもの。
また、「思ってもいないことを言ってほめたくない!」という方もいらっしゃると思います。
夫の気持ちをプラスにするのに、無理に良いところを見つけてほめる必要も、思ってもいないことを言う必要もありません。
自慢話をさせればいいのです。
男性は、過去の成功体験や武勇伝を話すのが大好きな生き物。それらを引き出す質問をすれば、機嫌よく話し出します。
ほめ言葉を伝えらえたとき以上に、夫の気持ちはプラスになるでしょう。
<例>
「あなた、高校生の時、生徒会長に選ばれたって言ってたけど、どんな気分だった?」
「社会人一年目で表彰されたって言ってたけど、そのときどんな仕事のやり方をしてたの?」
*
本書を読むと、人に動いてもらうには伝え方が大事ということ、そして、人の気持ちをプラスにすれば“気持ちよく”、しかも“期待以上”に動いてもらえるということが、よく分かります。
実例を交えながら、人を動かす方法、そして期待以上に動かす方法について分かりやすく書いてくれていますので、夫に「気持ちよく動いてもらいたい」という方は、ぜひご覧になってみてください。
また、ワーキングマザーで職場の上司や部下を動かす必要がある方、イベントの主催をしている方、PTAなどの組織で活動されている方にもおすすめです。