悪口を聞かされかけたら、自分から謝る!

井戸端会議で最も嫌なことと言えば、その場にいない人の悪口、陰口が盛んなことです。
こうした話題は、自分が言ったわけではなくてもその場に偶然居合わせただけで、発信源に近いと思われる危険性があります。筆者は、「う、う~ん……」と声を漏らしただけなのに、「うん」と悪口を肯定したと受け取られた経験があります。全く、とんでもない濡れ衣ですよ。
誰かが悪口を話し出したら、そこにいるだけで不利です。

その奥様の特技は、そういうよどんだ話をしづらいように空気を清浄化することですが、それでも、万が一その種の話を聞かされそうになった時こそ、超一級の対処法を披露してくれます。

人が何かワルい言葉を口にしかけるたびに、すばやく「すみません、全然気づかなくて私」「ごめんなさいね。そういうことは疎くて」「それは申し訳ないですね、本当に分からなくて」と、なぜか奥様から謝っちゃうのです。間髪入れずに「すみません」「ごめんなさい」と謝罪をはさみこんで、悪口の進行をさえぎります。

「気づかない」「分からない」「疎い」などといった表現を織り込めば、自分はその悪口に加担する一味ではないとアピールすることもできますね。これはマネできそうです。

悪口が盛り上がらなくなってくると、立ち話は終わりに向かいます。

いかがでしたか?
「終わらせるために加わる」「お天気トークでなごやかに」「家族の話は本人にまかせていると言う」「悪口に対してはこちらから謝る」
この4つ、実のない井戸端会議を閉幕に持っていくスキルとして、覚えておいて損はないと思います。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。