「短所には目をつぶり、長所を伸ばして子どもを引きあげる」考え方
人間には誰でも「長所」と「短所」があります。自分にも「長所」があり「短所」もあるはずですが、自分の子どもとなると「短所」ばかりに目が行きがちです。
短所が目に付くとつい色々と言いたくもなりますが、子どもを伸ばしてあげたければ「短所には目をつぶり、長所を伸ばす」ことに意識を向けるべきだと親野さんは言います。
長所を伸ばすとは、子どもを引き上げることを意味しますが、どのようにしたら子どもを引き上げられるのでしょうか。分かりやすい例えが『「叱らない」しつけ 子どもがグングン成長する親になる本』には書かれています。
例えば、ハンカチ1枚をテーブルに広げ、そのハンカチを持ち上げることを想像してみてください。あなたならどこを持って持ち上げるでしょうか。
真ん中を持って持ち上げる人、端っこを持って持ち上げる人、人それぞれだと思いますが、どこを持って持ち上げても、持ち上げられたところに引きずられて、ハンカチ全体が持ち上がります。
人間の人生もこれと同じで、持ち上げたところ(イコール得意なところ(長所))を持ち上げれば、不得意なこと(イコール短所)も一緒に持ち上がるというもの。そうやって一番持ち上げやすいところを持って持ち上げ、どんどん子どもを引き上げていけば良いのだと親野さんは言います。
長所を伸ばせば短所も持ち上がるという考え方はなかなか出来ませんが、長所を伸ばし自信が付けば、苦手な事にも挑戦心が芽生え、短所も自然と持ち上がる。そう考えれば、短所には目をつぶり、長所を伸ばしてあげようと思えますね。
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このように、感情的な爆発を起こさず、長所を伸ばすことに目を向けることが子どもを引き上げるコツだと分かりますが、その前にまずは普段の「叱り」の原因を追究することです。
子どもの生涯にわたりトラウマとなって残ってしまうような「叱り」はやめ、子どもの長所を伸ばせるような環境づくりに意識したいですね。
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