引き続き、バスクリンにて入浴指導員・石川さんに話を伺います。我々の知らないお風呂の秘密が色々…! そして新事実! お風呂と睡眠はかなり密接な関係にあるみたいです!
石川「お風呂はカラダをあたためる温熱作用の他に、水圧による作用と、浮力による作用が働いてるんです。そのおかげで疲れがとれるんですよ」
ギャラクシー「水圧ってカラダに良いものなんですか?」
石川「水の圧力がかかると足にたまった血液が押し戻されて、血液の循環を促すんです。また、横隔膜が押し上げられますから、空気を取り戻そうとして呼吸の回数が増えます。心肺機能が高まるんです」
柿次郎「浮力の方は、何となくふわふわして気持ちいいってことはわかります」
石川「水の中だと体重が軽くなるでしょ?(約9分の1程度になるそうです)、普段体重を支えてる筋肉も、お湯につかってる間は休むことができますからリラックスできるんですよ」
柿次郎「なるほど~! お湯につかってると疲れがとれるっていうのは、色んな作用が働いてるんですね! わかりました、さっそく家に帰ってお風呂に入ってみます」
石川「いやいやいや! ここからですよ、お風呂の素晴らしさは! まだ半分くらいしか良い部分を説明してませんから」
柿次郎「は、半分んん~~!? いくらなんでもそれは言い過ぎでしょう~」
石川「ここまでは入浴それ自体の効果をお話してきましたが、実は入浴にはその後の睡眠を質の高いものにする、という大事な役割があるんです!」
柿次郎「睡眠? それって入浴と関係ある話なんですか!?」
石川「大ありですよ。ヒトには睡眠と体温のリズムというのがあって、体温が下がっていく時に眠りに入りやすいんです。お風呂であたたまったカラダは平常時の体温に戻る時、落差が大きいわけですから、眠くなりやすく、睡眠の質も高くなるんです」
▼睡眠のリズムと体温のリズム
柿次郎「確かにお風呂に入らずに寝ちゃった時は、朝起きてもなんかスッキリしてない気がする!」
石川「でしょう。お風呂に入らずさっさと眠ってしまいたいという人も、汚れを落とすというより、睡眠のためと割りきって短時間でサッと入るだけでもいいですよ」
柿次郎「1秒でも多く寝た方が良いと思ってましたが、お風呂に入った方が深く眠れて、結果的に疲れがとれるんですね」
石川「そうですね。あとは、寝間着や仕事中のインナーも気を使った方がいいでしょうね。私は最近SKINSのPCスーツというのを利用してます」
柿次郎「あ~! それ僕も持ってます! プレゼントで頂いたものですけど、そういえば会社のデスクに置いたまま忘れてました(※前々回で取材したデサントの加勇田さんに頂きました)」
ギャラクシー「もらったものなんだから使ってくださいよ!」
石川「入浴の話でも言いましたが、疲労には血流が深く関わっています。PCスーツの良いところは、着るだけで筋肉ごとに適度な着圧を与えて、血流をサポートできるってこと。仕事してる時もインナーで着れるんで良いですよ
柿次郎「話を聞いてると、入浴、睡眠、さらにインナーと、『疲れをとることに貪欲』ですよね。いつも疲れた疲れたと言ってる人や、ジョギングを続けられない人って、そういうところが違うのかな…」
雑談中、昔のお風呂はどんな感じだったのかという質問に、満面の笑みで江戸時代の“湯屋”の浮世絵を見せてくれる石川さん。ちょっとエッチなのでお見せできないのが残念です。次ページではそんな石川さんに、生活に役立つお風呂知識を教えてもらいましたよ!