先日、元宝塚トップスターの紫吹淳さんが、テレビ朝日『しくじり先生3時間SP』に「しくじり先生」として登場しました。
紫吹さんのしくじり経験は、46歳まで周囲の他人の好意に乗っかって、全てお任せしてしまったこと。その結果、宝塚時代の元ファンであり、現在はマネージャーでもある“ばあやさん”がいないと、一人では何もできない女性になってしまったのだそうです。

子供との関係で、紫吹さんの“ばあやさん”的存在になってしまっているママが意外に多いのをご存知ですか?そんなママたちのNG行動と改善策ご紹介しましょう。

1. 子供の代わりにやってしまう

忙しいママにとって、幼児の行動はとってもゆっくり。だから、ついイライラして手を出してしまうかもしれません。でも、できるまで待ってあげるゆとりも必要です。
子供の時間に合わせるスケジュールを作りましょう。

幼稚園に入って靴ひもでちょうちょう結びの練習をするような年齢になると、モタモタうまくできないわが子に、ついつい手助けをしてしまいたくなる気持ちもわかります。でも、子供はがんばっているのです。
そのがんばっている途中で、簡単にママがやってしまったら、やる前から諦めて、ママに頼る癖がついてしまいます。

そして、できた時は、大げさなくらい思いっきり喜んで誉めてあげましょう。
すごくほめられたことで、子供は達成感を感じることができます。

ママがすぐに助け船を出してくれる子供は、達成感を経験せずに大人になります。小学生でやる気の続かない子供の多くは、達成感の喜びを知らない場合が多いという統計があります。

2. 答えを待たずに言ってしまう

子供の思考や行動を遮って、「○○でしょ!」と、初めからママのほうで答えを言ってしまう習慣は、子供に考える習慣を与えない生活をさせてしまいます。

たとえば、お友達のお人形をお友達と取り合いをしているときなんて、「お友達の人形をとったらダメでしょ!」と言ってしまいがちではありませんか?

結論としてそうなのですが、子供には不満が残ったままの納得しない我慢となります。
だから、こんなときの子供との会話は、疑問形で正しい答えへと導くのがお勧めです。

具体例を紹介しましょう。

ママ「○○ちゃんのくまさんを今日からママが勝手にとっちゃったらどう思う?」
子供「いや……」
ママ「だったらお友達も同じ気持ちなんじゃないかな?」
子供「……(しょんぼりしてうなづく)」
ママ「『ごめんなさい』して、仲直りしたくない?」

こんなふうに、お友達と仲直りさせる形にもっていくと、次回からはお友達の気持ちを想像できるようになっていますよ。

毎日のママの疑問形の投げかけで、幼いうちに「相手の気持ちを自分の気持ちに置き換えて考える」といった習慣をつけさるのがお勧めです。

ママに守られ、傷つくこともなく日々を過ごしてしまった子供は、考える習慣の少ない想像力が乏しいまま成長してしまいます。そんな子供は、淡泊で表情の薄い子供になってしまいます。
さらに危険予知能力も低いので、自分の身を守ることも苦手な大人となってしまうのです。