4. 雪道運転のコツその1:アクセルワーク
冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)を装着していれば、基本的には、普通に運転ができます。スピードを出しすぎない限りは、危険な目に遭うことはまずない、と言っていいくらい、昨今の冬用タイヤは優れています。
アクセルワークで問題になるのは、発進時と、登り坂、カーブ走行時です。
まず、発進時は、じわりとエンジンの回転をあげていくことを心がけましょう。たとえば信号待ちで、隣の車より前に出たいからと、青信号になった瞬間にガツッとアクセルを踏むと、タイヤが空転したり、状況によってはあらぬ方向に車が動いたりします。
急な登り坂では、登りきれるか心配になりますが、アクセルを踏みすぎると、タイヤが空転してしまいます(特に前輪駆動車の場合)。びっくりして停止してしまうと、再発進できなくなってしまうケースもあるので、アクセルは控えめに踏んだまま、一定の速度で登り切ることを意識しましょう。
カーブでは、アクセルを完全に離してしまうのではなく、アクセルを少し踏んで、駆動力をわずかにかけていたほうが、姿勢が安定します。もちろん、そのためには、カーブに入る前に、十分に減速していることが前提です。
5. 雪道運転のコツその2:ブレーキワーク
ブレーキについては、シンプルで、何を差し置いても、急ブレーキをしないこと。普段よりもタイミングをかなり早めにブレーキングに入り、しっかり減速しましょう。
特に、下り坂では、止まろうとしてもABS(※)が利いて止まれないので、最大限に注意。
また、下り坂のカーブは、雪道に慣れていない人にとっては、もっとも危険なシチュエーションといえます。仮に減速が間に合わなかった場合、曲がりきれずに事故となってしまいますので、余裕を持って減速しましょう。
※ABS=タイヤがロックしないように、ブレーキを自動的にコントロールするシステム。大半の車に搭載されている。雪道やアイスバーンでは制動距離(ブレーキを踏んでから停止するまでの距離)が伸びてしまうケースが多い
6. 雪道運転のコツその3:ハンドリング
ハンドル操作については、基本的には、それほど違和感なく走れるはずです。
ただし、路面状況が、圧雪路、アイスバーン、シャーベットなど、頻繁に変わる状況では、車が急に曲がったり、逆にハンドルを切っているのに曲がらなかったり、ハンドルの応答がコロコロ変わるケースもあります。
「そういうもの」だと慣れて、スピードを出しすぎず、臨機応変に対応するしかありません。雪道で車がどう動くかは、実際にその状況になってみないとわからないので、広い駐車場などで少し走らせて体感してみるのをおすすめします。