トヨタのハリアー、日産のエクストレイル、スバルのフォレスターなどなど、ミドルクラスのクロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)には、人気の車がたくさんあります。
どれも個性的な見た目・デザインで、機能性に一長一短があり、性格も様々で、好みは分かれます。
私は車の買い換えにあたり、悩みに悩み抜き、慎重に検討を重ねた結果、マツダの「CX-5(クリーンディーゼル+ターボ)」を選びました。
ライバル車の倍以上のトルクがありながら、ハイブリッドシステムを上回るほどに燃料費がかからない、この点で頭一つ抜けていると確信したからです。
■比較対象のミドルクラスSUV
- マツダ「CX-5(クリーンディーゼル+ターボ)」
- トヨタ「ハリアー ハイブリッド」
- 日産「エクストレイル ハイブリッド」
- スバル「フォレスター ハイブリッド」
- ホンダ「CR-V ハイブリッド」
- 三菱「アウトランダー PHEV」
「CX-5」はライバル車の倍以上のトルク+馬力も最大
ミドルクラスSUVは、車種により、1,700kg前後あり、車体は重いほうです。例を出せば、セレナやヴォクシー、ノア、ステップワゴンなど、人気ミニバンと同じくらいの車両重量があります。
軽快にきびきび走らせるには、エンジンのパワー、特にトルクが重要です。
現行のマツダ「CX-5」は、45.9kg・mものトルクを、2000rpm(エンジンが1分間に2000回転の意)もの低回転で発揮します。
これは、マツダが「4リッターV8ガソリンエンジン並」と謳うように、重量級のスポーツカーや、超高級車に準ずるようなトルクです。
一方で、ライバル車のトルクは、軒並み20kg・m前後と、半分以下の数値。
しかも、エンジンを4000回転から5000回転近くもぶん回さなければ、最大トルクを発揮できません。(※1)
また、日常的な走行では、あまり恩恵はありませんが、馬力(最大出力)で見ても、マツダ「CX-5」の190ps(140kW)/4500rpmは、最大。ライバル車の多くは、150ps程度に止まります。(※2)
※1「CR-V ハイブリッド」のみ、24.5kg・mを、2000-5000rpmで発揮するため、当てはまりません
※2「CR-V ハイブリッド」は「CX-5」同等の190ps(140kW)/5600rpm。一方、「アウトランダー PHEV」は128ps(94kW)/4500rpmと、比較対象車のうちで最小です
高速道路の合流や山道で「運転のしやすさ」が桁違い
では、トルクがあると、具体的に何が良いのでしょうか。
マツダ「CX-5」は、ライバル車の倍以上のトルクを、たった2000回転と、ちょっとアクセルを踏んだだけで発揮できるわけですが、これは、「思いのままに車を走らせる」にあたって、大きなメリットになります。
真骨頂は、すでにアクセルを踏んで走行している状態からの加速です。たとえば、高速道路での合流や、車線変更+追い越しなどのシチュエーションが当てはまります。
パワーのない車であれば、エンジンをたくさん回して加速しなければいけませんが、「CX-5」なら、本当にちょっとアクセルを踏み増せばいいだけ。
運転に慣れておらず、高速道路での合流や、車線変更が苦手、という方も少なくないと思いますが、思い通りに車が加速してくれるため、とても走りやすいと感じるはずです。
また、山道など、登り坂を走行する際にも、まったくストレスがありません。エンジンパワーに余裕があるので、エンジンの回転を上げなくても、すいすい登っていってくれます。
特に、つづら折りの超低速カーブの登りでは、恩恵をとても感じます。
普段あまり運転しないママにも超おすすめ!
私の妻も、普段はほとんど運転をしないのですが、「CX-5」に変わってから、たまの休日に、高速道路で遠出をする際などに、運転を嫌がることがなくなりました。
「CX-5」を購入するまでは、コンパクトカーに乗っていたので、車幅が大きくなったことは気にしていましたが、狭い路地を走行するならまだしも、高速道路では問題にはなりません。
車好きな方も、運転に苦手意識がある方も、どちらも満足できるメリットと言えます。