大相撲力士はカッコよくて、かわいい! そう思いながら大相撲を楽しんでいるスー女は、私だけではないでしょう。

まだ大相撲を見たことがない方、ちょっと気になっている方に、大相撲の魅力を伝えたい。まずは「大相撲の入口」に立ってほしい。

そんな思いで、気軽な感覚で読める「イケメン力士」を切り口にした記事を書きたいと思います。毎回私の独断と偏見で、U30の若手イケメン関取(地位が「十両」以上の力士)を3〜5人取り上げます。

今回は「出羽海一門に所属する関取」編。

※大相撲力士は全員、相撲部屋に所属しています。現在46の部屋があり(2019年1月19日時点)、どの部屋も「一門」と呼ばれるグループに所属しなければなりません。一門は「出羽海一門」「二所ノ関一門」「時津風一門」「高砂一門」「伊勢ヶ濱一門」の5つ。各一門を1本の記事でご紹介していきます。

強さが磨かれている。ドラマチックな力士人生を歩む志摩ノ海関

平成31年初場所、14日目が終わった時点で12勝2敗、十両優勝と、突出した戦績を残した志摩ノ海関。関取になってから自身初の2桁勝利を収めています。

ここまで来るには長い道のりがありました。元朝青龍さんや現役関取だと琴奨菊関、栃煌山関、大翔丸関、千代翔馬関など、多くの関取を輩出してきた明徳義塾高校出身。

近畿大学へ進学し、木瀬部屋へ入門しました。7勝0敗という好成績を残し続けて、どんどん上にいった志摩ノ海関でしたが、あと少しで関取の座に手が届くタイミングで、左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負います。

それから5場所、1年近く休場し、番付を最下位まで落としてしまうのです。それでも復帰後、再び7勝0敗という素晴らしい戦績を重ね、見事、関取に。

しかし、負け越してしまい、1年半ほど幕下上位という、関取一歩手前のラインにとどまります。幕下上位というのは、元関取や下から上がってきた有力な若手がせめぎ合う、厳しい地位です。

そこを脱して、再び関取になったのは平成30年3月場所。初場所で堂々とした強さを見せてくれた志摩ノ海関の今後が楽しみです。

笑顔が爽やかでかわいい。期待されるルーキー明生関

相撲が盛んな鹿児島県奄美大島に生まれた明生関は、幼い頃から自然と相撲を始め、地元で相撲漬けの日々を送っていました。

立浪部屋に入門したのは中学卒業後。相撲の世界で言う「中卒たたき上げ」ですね。前回取り上げた高田川部屋の竜電関と同じです。

ちょうど3.11大震災のあった年の5月でした。師匠の立浪親方が、2018年6月25日の『日刊スポーツ』(Web)で、明生関のことを「コツコツ努力する力士」と評しています。

地道に精進し、入門6年目で関取の地位に上ります。しかし、1場所で跳ね返されて、2場所幕下の地位で戦うことに。

平成31年1月場所では幕内で戦っています。「組む相撲」で魅せてくれる、もっと上へいくだろうと期待されている若手のひとりです。笑顔がかわいい。