“幻想世界”を再現するには?
作者・古賀学のこだわり

水中ニーソの魅力は、かわいいだけではありません。

水中でだからこそ実現する、軽やかさや、幻想的な雰囲気も素敵なのです。こちらのプールの深さを上手く使った作品は、まるで神話の一場面のような、静謐で神々しい美しさがあります。

実際に会場に足を運んでみました。まだまだ暑い八月末、とても涼しげなポスターが目をひきます。一緒に泳ぎたい……。

作者である古賀学さんにお話を聞くことができました。

―― どのくらいの作品が出展されているのでしょうか?

古賀さん:写真だけで180点はありますね。今回の写真集では、良い写真がたくさん撮れました。あまりにも撮れすぎてしまって、96ページの写真集にはおさまりきらなかったくらい(笑)。

前回、ここで行われた「水中ニーソ展」は、水中のような写真の質感を追求しました。今回は、とにかく点数を多くすることにこだわりました。写真集未収録の作品が沢山展示してありますし、フィギュアや映像作品もあります。

―― 「水中ニーソ」のモデルさんは泳げる人や、ダイビングの経験がある人にお願いしているのですか? 水中に一定時間潜るのは大変そうですね。

古賀さん:スキューバができる人もいますが、そうでない人もいます。ただ、主軸としてはある程度泳げる人ですね。それに何度か撮影しているうちに、モデルさんのスキルも向上してきます。

大体30秒くらい、長く潜れる子だと1分くらい潜っています。こちらとしても苦しい表情を撮りたいわけではないので、そこまでの長さは求めていません。ちなみに、モデルさんたちは脂肪が少ないので、ある程度息を吐いて潜ればあまり浮いてこないんですよ。

―― 今回は女の子が2人で写った作品が多いですが、撮影で大変だった点はありますか?

古賀さん:ポーズやタイミング、視線の合わせ方などですね。水中での表情の作り方は、陸上に比べてはるかに難しいんです。本人たちは目を開けていますが、水の中なので良く見えていませんし……。短い潜水時間の中で、10枚撮影して半分使えれば良い方ですね。

ただ、『水中ニーソ』、『水中ニーソプラス』でそれぞれ表紙を務めてくれた子たちは、さすがに水の中での動きが良くて、“打率”もいいですね。10枚撮ったら8割以上成功するっていう。

元々は特撮で1人の女の子を2人にしていたのですが、これなら女の子を2人にしても特撮なしでいけるな、と思いました。

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