ここから再び“少年”へと戻った7人は、『HIPHOP性愛者』『フンタン少年団』で、会場の熱を煽ってパーティーさながらの大騒ぎ。会場中がジャンプしてアリーナを揺らすと、これが“防弾少年団スタイル”だといわんばかりに放つ『DOPE』『SKOOL LUV AFFAIR』『ホルモン戦争 -Japanese Ver.-』『BOY IN LUV -Japanese Ver.-』。HIPHOPの応酬、怒涛の展開に、会場は熱狂と興奮に渦巻いていた。
アンコールも、本編の一部という趣だ。映像の中で、“子どもの頃の夢”を語ったJIN(ジン)はいう。「コンサートをしている瞬間が“花様年華”だ」。はっとさせられる言葉の余韻に浸る間もなくステージに目を向ければ、SUGAがひとりたたずむ。『NEVER MIND』でラップをたたみかけると、メンバーも合流。“故郷礼賛”が楽しい『Ma City』では、「光州(クァンジュ)」「釜山(プサン)」「一山(イルサン)」「大邱(テグ)」などそれぞれの故郷がハングルで書かれたプレートの下、駅の待合室のようなセットでふるさと自慢を楽しく歌い上げていく。
この日(9日)は、12月4日に23歳の誕生日を迎えたJINをケーキで祝福するサプライズもあった。アリーナ中央のサブステージにケーキが登場し、メンバーと会場が『ハッピバースデートゥーユー』を歌って祝うと、JINは心底うれしそう。言葉にならないような感激した表情で、「僕の誕生日のお祝いを日本でやっていただいてありがとうございます。サプライズって一度やってほしかったんです! 感動!!」とメンバーとファンに感謝。感動しきりのJINに、JIMIN(ジミン)は「僕もコンサートで誕生日のお祝いをしてほしい」とちゃっかりおねだり。パフォーマンスとは間逆のほのぼのムードに会場もゆるやかに和む。
最後は、メンバーそれぞれがファンに感謝を述べた。1万2000人でぎっしり埋め尽くされた会場を見つめながら、JINは「アリーナという意味のある場所で皆さんと一緒で本当に気持ちいいです」と話し、「これからもずっと皆さんと一緒にいたいです。皆さんは、僕のすべてです」と、A.R.M.Yに感謝と愛情を示した。J-HOPE(ジェイホープ)も「A.R.M.Yと一緒にいられてしあわせでした。いま、この瞬間が“花様年華”だと思います。これからも永遠に一緒にいてください。サランヘヨ!」。
RAP MONSTERは、「横アリナとうございました!(笑)」と会場名を絡めたダジャレで沸かせながらも、「きょうのこのコンサートが、皆さんの人生の中で、“花様年華”のひとかけらになってほしいです」とグッとくる言葉で締めくくった。