マニュアルに縛られてしまう例

子どもの体操着に…

学校からのお便り。そこに体操着のイラストが書いてあって、記入例“なまえ”と書いてありました。するとママは、子どもの名前は“ありさ”なのに体操着に“なまえ”と書いてしまいました。

口座振替の記入で…

子どもの習い事で、月謝を現金ではなく口座振替による自動引き落としの手続きをしているところが多いです。記入例として会社の住所が書いてあります。すると何人かの保護者は自分の住所ではなく、その会社所在地をそのまま写してしまいました。

銀行でも名前の記入例に“三菱花子”とあったりしますが、そのまま書いてしまうお客さんがいるそうですよ。

9時に寝ない子どもが心配

筆者は著書に「子どもは夜9時には寝かせましょう」と書いたことがあるのですが、読者様より「うちの子は9時半にしか寝ないのですがどうすれば良いのですか?」と問い合わせがありました。

「成長過程にある子どもを、大人の生活に合わせて深夜に焼き肉店や量販店に連れまわしてはいけません。早寝早起きをさせましょう」という意味で書いたのですが、夜9時と限定した表記にしたことで、かえって不安にさせてしまいました。

マニュアルに書いていないからと

おしゃぶり訴訟

ある母親が子どもにおしゃぶりを与えていると騒がないからと、おしゃぶりを毎日何時間も、3歳になってもまだくわえさせていました。そのため、子どもの歯並びや顎の形が変形するという症状が出ました。

母親は長期間、長期間使用の弊害についての注意書きを怠っていたメーカーを訴えたということがありました。マニュアルに書いていないからと、やってしまった例ですね。

子育て本に書かれている一般論の通りにことは進みません。我が子はどんな性格か、どんなことが好きなのか、得意なこと、苦手なことなど個性や家庭環境をよく観察しましょう。

そして、愛があれば叱ったって、怒ったって子どもには伝わりますよ。

情報があればあるほど、混乱してしまうのかもしれませんね。マニュアルに縛られることなく臨機応変に対応する柔軟さをもつことが大切だと思います。