「彼氏ができても、いつもうまくいかない」「いい男はみんな結婚してる」「そもそも出会いがない」

コレ、アラサー女子が抱える恋愛の悩みの代表格、ですよね。実は筆者、こんな女子の悩みに答えてくれる男性と、先日、運命の出会いをしました。

以前、読書会潜入レポをお届けしました(記事『「読書会」がアラサー女子の出会いの場に!?  実際に行ってAV監督にナンパされた私の潜入レポート』)が、その二次会でAV監督の二村ヒトシさんとお話しをして、愛と性についてレクチャーいただいたのです。でも、恋愛やモテについての著作がある二村さんの愛の授業を、独り占めするなんて申し訳ない。

そこで今回は、二村さんに、アラサー女子が抱える恋愛の悩みにお答え頂き、愛と性について教えて頂くことにしました。

今回の取材は、二村さんの著書『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(イースト・プレス)を参考にすすめました。この本のキーワードは“自己受容”。自己受容とは「自分自身を許して、愛してあげること」です。

自己受容できていないから恋愛に苦しむ

――読者の中には「愛されたいのに、愛されない」「彼氏ができても、いつもうまくいかない」という、ツラい恋愛を繰り返している人が少なからずいます。そんな苦しい恋愛から、どうすれば解放されますか?

二村ヒトシ(以下、二村)
「人間が抱えているだいたいの問題は、自己を受容できていないということが原因です。あなた自身が自分の愛し方をわかっていなかったら、あなたの愛し方を相手には教えられないですよね。ただ『愛してほしい』と伝えても、彼にはどうしたらいいかわからないですよ。

セックスの話を例にすると“私はどうされたら気持ちいいか”を自分が知らないわけだから、相手にも伝えようがない。だから、まず自分自身を受け入れて、愛してあげることです。そして自分を愛して許していれば、よけいな、しなくてもいい苦しい恋におちなくてすみます」

――自分を愛することで、されたら嬉しい愛され方を知るということでしょうか。でも、自分を愛するって、難しそうです。

二村「多くの女性が、ご自分のことが嫌いですよね。自己受容の具体的な方法は、本を読んで頂きたいんですけれど、苦しい恋愛をしている人に向けて言えるのは“恋は執着”だということ。

恋と愛のうち、恋の方が多くなると、苦しくなる。かといって自分が0%で、相手が100%になるなんていう“完全な愛”も普通の人間には無理。だから『恋とは、よくないものだ』とわかった上で、恋と愛の間で生きていくしかない。

恋愛中、彼を思う気持ちで苦しくなってきたら、その気持は愛じゃなくて恋であり、執着です」