数あるゾンビランの中でも別格の「OBAKEN RUN」

――「OBAKEN RUN(オバケンラン)」について教えてください。

オバケンランの見所は何といっても他の「ゾンビラン」に無い本格的な恐怖空間の演出とミッション性のあるランイベントです。お化け屋敷のプロが作るランイベントも珍しい部分ではあります。

他のゾンビランではお祭り的な要素が多く、どちらかといえば明るいカラーですが、オバケンのお客様の多くはホラーのコアファンが多くいらっしゃるのもあり「ガチ」といった感じでしょうか?

――他のゾンビランとは違う「OBAKEN RUN」ならではの特徴を教えてください

オバケンさん 今回は6階建ての立体駐車場を会場にしています。天候に左右されず、空間としてお化け屋敷が成立するところがポイントですね。キレイな景色の中にゾンビがいても怖くないじゃないですか(笑)。

本格的な恐怖空間、ミッション、プロによるゾンビの演出、コアなユーザー層などが特徴ですね。

吉澤ショモジさん コースは約5キロあり、大きく分けて3つのパートから成ります。ミッションなどもあるのですが、それらにもきちんとストーリーがあることが特徴です。

――どんな仕掛けがされるのか、お話できる範囲でお聞かせください。

オバケンさん 元々サバイバルゲームなどにも使われている場所で、そこに装飾などが施されたり、特殊部隊がいたり、世界観を演出しています。

吉澤ショモジさん スニーキングミッションもあり、ストーリー性があるマラソンタイプのお化け屋敷、という感じでしょうか。なぜそこに来たのか? どうしてゾンビがいるのか? など物語に入り込んで欲しいですね。

――どんな人にオススメですか?

オバケンさん 非日常を味わいたい人には、特におすすめです。ホラーファンも満足できると思います。

吉澤ショモジさん 距離もあるので、運動不足の人かな(笑)。インドアでホラーゲームをするだけじゃなくて、ぜひ体感型のイベントにも参加してほしいです。

――参加される方、参加してみたい方にメッセージをお願いします。

オバケンさん 絶対にこれまで体験したことがないような体験ができるので、遊びに来てください。今までにない世界が見つかるかもしれません。

吉澤ショモジさん スポーツの秋、ゾンビ映画の中に入り込んだような体験をしてみませんか? お待ちしています。

インタビュー後、オバケンさんから恐ろしい話を聞いてしまった。実際にこのお化け屋敷では“不思議なこと”が起こるそうだ。

しかし、オバケンさんは「でも、僕たちは人を楽しませようとして頑張って夜遅くまでやってるんだからさ~。やめて欲しいよね!」と特に気にしていない様子。さすがである。

オバケンさんと吉澤さんにご挨拶をして、とっぷりと日も暮れた薄暗い住宅街を歩く。すると橋の欄干に何やらメッセージが書いてある。先ほどまで怖い思いをしていたので、こういうものまで怖く見える。

思わずドキッとして足を止めると、紙には「カギを置き忘れた方 預かっております」というメッセージ。一瞬怖がってしまって申し訳ないと思うくらい、優しいメッセージだった。お化け屋敷がある街は、温かい人たちがいる街でもあった。

今回のインタビューで感じたことは、オバケンさん、吉澤さん、そしてスタッフの方たちまで、心の底からお客さんに喜んでもらいたい(=怖がってもらいたい)と考え、仕事をしているということ。

ただ怖いだけではお客さんは来ないし、リピーターも増えない。オバケンがホラー好きたちに愛されるのは、怖さの向こうにある作り手の真摯な思いがあるからなのだ。

文・写真/篠崎 夏美

正式名:オバケンラン OBAKEN RUN  ~ZOMBIE DAYS~ ZOMBIE PANIC IN KAWABA
開催日:2015年10月18日(日)開演時間:12:00 ~17:00 開場時間:11:30
会場:川場スキー場
定員:250名 金額:Aプラン(現地集合)¥6,000(税別)Bプラン(新宿〜バス)¥9,000(税別)
※チケットの予約はオバケンHPにて。

正式名:オバケン シーズン4「迷図」
料金:¥1,700(中学生以下800)
※「迷図」は約25分間の恐怖体験となります。
営業時間:平日15:00~21:00
土日祝11:00~21:00
定休日 月曜日
※完全予約制。
※月曜日が祝日の場合は火曜日がお休みとなります。
定員:最大4名
※「迷図」チケット予約ページ

日本中、そして世界の“面白いイベント”情報を探し出し、紹介することに拘るWebサイト『イベニア』。規模の大小を問わず、斬新な企画のイベント、思わず人におススメしたくなるイベント、とにかく変なイベントなどの情報が満載。