インフルエンザのA型B型の違いは?
さて、ニュースでよく耳にする「今年はインフルエンザ○型が流行」などのA型、B型の違いはなんでしょうか。
インフルエンザにはA型、B型、C型の3つの型がありますが、「季節性のインフルエンザ」として、人の間で流行するのはA型(ソ連型)、A型(香港型)とB型です。
A型
秋から冬にかけて流行するインフルエンザの多くはA型。A型は感染力が高く、唯一人以外の鳥や豚、馬などにも感染します。症状はすでにご紹介したとおり、高熱と全身症状が急激に起こることが特徴です。
ウイルスの抗原は毎年小さな変異を繰り返しており、このA型ウィルスには144種類が存在しているといわれています。A型については一度かかっても、変異したウィルスに免疫がないと何度もかかってしまう場合もあります。
B型
B型はA型の流行が終わった2~3月頃に流行することが多いといわれています。
人のみに感染し、このウィルスに対しては免疫を持った人が多く、A型ほど流行になることはないようです。高熱は出にくいのですが、A型より熱が下がるのに時間がかかります。
また、症状としては、下痢や腹痛など消化器症状が出ることがあり、A型より症状が軽いので風邪と間違い、治るまでに時間がかかることもあります。
最近ではA型と同じ時期に流行することもあるようです。
C型
C型は、5歳以下の幼児がかかることが多く、1月~6月に多く発症しますが、1年を通して、いつでも発症する可能性があります。
症状としては、大量の鼻水、くしゃみや咳、のどの痛みなど風邪の症状と似ています。
インフルエンザにかかったら…学校・過ごし方は?
インフルエンザにかかったかなというときはどうしたらいいのでしょうか。また、どのように過ごすのがよいのでしょうか。
- 病院を受診する
- 安静にする
- 睡眠をとる
- 水分補給をする
- 人ごみを避ける
- マスクをする(他人への感染防止)
A型やB型に有効なタミフル、リレンザなどの「抗インフルエンザウィルス薬」は、症状が出てから48時間(2日)の治療が有効ですが、症状やタイミングによって異なるため、薬の使用はお医者さんの判断で行われます。
子どもたちの場合は、学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで出席停止とされている。」ので、インフルンザになると感染の恐れがないとされるまで、1週間程度、学校や幼稚園、保育所などを休まなくてはいけなくなります。