NG4.読んでいる途中で解説を付け加える
子どもが「これどういう意味?」と聞いていないのに、大人が読むのを中断して説明を始めるケース。
- 三匹の豚で「藁の家」が出てきたとき「藁って知っている?高級なスーパーに行くと納豆が木みたいなもので包まれているのがあるでしょ。あれ藁っていうのよ」
- 狼が出てきたら「オオカミって動物の中で一番怖いのよ」
- 「一寸帽子の一寸って4センチのことなのと、今は使わない長さの単位だけれどもね」
もちろん、子ども側から興味を持って質問をしてきたら答えてやりましょう。
でも、興味がないのにいちいち説明されて、読み聞かせが中断、これでは子どもは面白くないですよ。
NG5.残酷な結末を避ける
例えば、狼と七匹の子ヤギ。
「狼とヤギたちは仲直りして、いつまでも幸せに暮らしました」と最後が終わったらどうでしょうか? 自分の子どもを殺されて許す親がどこにいるでしょうか?「悪いことをしても許される」と学習してしまいます。
人は生まれながらにして道徳心・良心は持っていません。昔ばなしはその題材としては最適です。
日本昔話、グリム童話、イソップ物語、結末が恐ろしいものが多くあります。
子どもは明確に書かれている文章を通して、悪者が最後に痛い目にあうことで「善が栄え、悪が滅びる」という勧善懲悪、「人は良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いはある」という因果応報を学ぶことが出来ます。
残酷な結末を知って、子どもが残酷になることはなく、むしろ良心が養われます。
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絵本をただ読み聞かせる“それだけでいいのです。読んだら読みっぱなし、とてもシンプルなことなのです。これだったら誰でもできますよね。
詳しくは『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』に書いてあります。明日からの読み聞かせの参考にしてください。
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