遊びこそが、子どもの創造性を生み出す

さらに、暇な時間に行う遊びの重要性についても書かれています。

遊びによって子ども時代に培われたイマジネーションのはたらきは、成人してからも創造活動をするときに、そのベースとなっている。「お勉強」で固められ、遊びの少ない人間は、成人してから創造的な仕事を達成できないのである。

『子どもと学校』河合 隼雄 (岩波新書 1992/2/20)

海外では、こうしたことが意識されているのか、実際に、子どもの遊びの中から、好きなこと、夢中になることを見つけて、それを自分で探求していくことが、「学びそのもの」という考え方で、かつ学校現場において実践されています。

日本の偏差値重視で、正解を求める学校教育とは根本的に違っている気がしてしまうのは、こういうベースがあるからかもしれません。

かのエジソンは、子どものころは“怠け者”、と言われていたようです。暇な時間を、空想や遊びの時間に使って、楽しんでいた成果が大人になって現れたのかもしれません。

子どもがボーっとしているのを見て、つい“時間がもったいない!なんかしなよ!”と言っていたのですが、子どもにとっては、ボーと暇を過ごすことも必要なのですね。
将来のエジソンになるためには、子どもには積極的に暇を与える必要がありそうです。


と言っても、暇な時間には、1歳の弟と一緒に変顔の練習をしている6歳の長男。

本当に大丈夫なのだろうか…。

(吉田 和充/Conobie

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