思春期・家庭でのスマホ方針のあり方は?

――藤原さんのご家庭はどんな方針でしたか。

藤原さん:うちは中学まで携帯をもたせない方針でした。当時、中学生の長男にとっては持たないことは死活問題で相当困ったようだけれど、持たせない方針は変えませんでした。

その結果、2年間長男は僕と口をききませんでした。極端かもしれませんが、両親がいる場合、どちらがそういう壁にならなきゃダメだと思います。

特に中高生は、小学生時代とホルモンバランスも変わり、親に話しをしなくなったりしますが、それが当たり前です。

反抗期はめんどくさいですが、それを避けるために買いたいものあたえたり、条件を良くして仲良くなってしまう“友達家族”はダメ。家族はある程度居心地が悪いぐらいの方が、独立心が育ちます。

――子どもにもたせる場合、親がすべきことは何でしょう。

藤原さん:スマホを子どもにもたせる場合、決してやっていけないことは“買いあたえる”ことです。親が子ども用にもう1台購入しても、必ず“貸す”という形にしてください。貸すならルールをつくれるし、ルールを破ったら取り上げることも可能です。

以前海外で、母親が子供に作ったという「スマホの使用契約書」が話題になりました。
13歳の息子にクリスマスプレゼントとしてiPhoneをあげた際、母親が作った18の約束が書かれた仕様契約書が入っていました。「朝貸して家に戻ってきたら返す」「人を傷つけることに使わない」などのルールが書かれているのですが、特に素晴らしいのは最後に書かれている「あなたはきっと間違う。その時は話し合おう」という点です。
ルールを破ったり間違えたりしたら、取り上げることもあり得る。考えてもらう時間を設けるといったことが、かなりしっかり書かれている点がすばらしいです。