「脱・毒親」を成し遂げるためのヒントとは? 

1.アダルトチルドレンから本当のアダルトへ

毒親の多くが、子ども時代をやり切れていない「アダルトチルドレン」なのだそう。子供時代に多くの「我慢」を強いられると、体は大人になっていても心は子どものまま。だから子どもっぽい言動やわがままな態度を子どもに対してもして見せるのです。

自分のそうしたアダルトチルドレンな部分を認め、「私が娘に甘えて、依存していたんだ」と気づき、心を切り替えて本当のアダルトになることで、毒親を卒業できるようになるそうです。

2.子どもを過去の自分と比べるのをやめる

親はつい、自分の体験を通して子どもを判断しがちです。特に昭和時代の親は、激しい競争の中を勝ち抜いてきたため、「競争に勝たなければいけない」といった意識が強くなっています。

しかし時代が変われば、環境も価値観も変わります。自分の体験だけから判断せずに、「時代は変わった」という認識を持って、子どもの意思や自主性を尊重してあげるようにしましょう。

3.「~でなければいけない」という強迫観念を捨てる

昭和生まれの毒親の場合は特に、「頑張らなければいけない」「評価されなければいけない」など、「~でなければいけない」という強迫観念が強く、それが子どもにも向いてしまうことがあります。

それらをどんどん捨てていけば、自分も子どもも強迫観念の呪縛から解放されるのです。

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本書は他にも、毒親の影響が子どもにどんな形で出てしまうのかなどが、詳述されています。自分と子どものよりよい未来のためにも、ぜひ、本書から「毒親」のリアルについて、学んでみてはいかがでしょうか。

映画配給会社、出版社勤務を経て、現在は、フリーライター&編集者。映画・音楽・芸術鑑賞が趣味。世界中の先住民族から叡智を学ぶことをライフワークにしている。

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